原発のない社会をめざして 小林よしのりが「脱原発論」を書いたわけ

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小林よしのりが「脱原発論」を書いたわけ

bi小林よしのり氏の書いた「脱原発論」という漫画があるそうです。
戦争や核装備に関する部分では、私とは相容れない考えを持つ方のようですが、「本家ゴーマニズム宣言2」という本に載っていた…“「原発即時停止」は理性的欲求である”という作品は良かったので、この本も探して読んでみようと思います。
以下は、JAPAN REALTIMEより転載です。




【小林よしのりが「脱原発論」を書いたわけ】
JAPAN REALTIME 2012年10月1日

「まさか原発がそこまでの事故を起こすわけがない」と信じていた漫画家小林よしのりが、「考え直さなければ」と思ったのは3月11日の事故から何週間もたってからだった。

1953年生まれで『鉄腕アトム』を読んで育った世代。アトムの妹はウラン、兄はコバルト。原子力関連の言葉がちりばめられていた。何の抵抗感もなかった。

ところが、福島第1原子力発電所の事故では、ずっと炉心損傷を否定していた東電や政府が数カ月後に一転してメルトダウンを認めたり、米軍から北西への放射能拡散の情報を提供されていたのに住民を避難させていなかったことが明らかになったり、次から次へと政府と東電のうそやお粗末な対応が明るみに出るに至り、小林は誰も信じられなくなった。

石原慎太郎東京都知事や評論家の桜井よしこといった右よりの知識人のほとんどは、原発を手放してはいけないと主張している。1998年に出した「戦争論」が大ヒットして以来、世間に右翼の論客と認識されてきた小林が正面から原発に反対するのは不思議なことのような気もするが、原発が必要か否かをイデオロギーで判断すること自体が「愚劣極まりない」と小林は言う。

「わしの保守という概念は、基本はパトリオティズムです。パトリって故郷。故郷をなくしてしまうなんてことは、絶対あってはならないと思いますから、本来、保守の側が、こんなことが起こったら原発に反対すべきだと思うわけです」。

福島第1原発周辺は、放射能によって少なくとも当面は安心して住めなくなった。なかでも痛ましいのは飯舘村だ。原発立地自治体ではなく交付金はこれまで一切もらっていなかったにもかかわらず、風に乗って多くの放射性物質が運ばれてきて、道路も山林も草地も汚染されてしまった。ブランドとして育ててきた飯舘牛が復活する望みはほとんどない。

「尖閣諸島を何が何でもわが国土だと言うのなら、飯舘村が事実上、失われてしまったことになぜ痛恨の念を持たないのか」と小林は問う。

8月27日に出版された「脱原発論」は初版8万部。年々縮小している日本の出版界の現状を考えれば大きい数字だが、累計で100万部を超えている「戦争論」とは比べものにならない。脱原発は、商売上は完全に損だ。しかし小林は黙っていることができない。

ギャグ漫画「東大一直線」で1976年にデビューした小林は、90年代前半に政治ネタを頻繁に書くようになった。その流れで、元読者だった子どもたちを含む薬害エイズの被害者に声を掛けられ訴訟に関わった経緯を書いた「脱正義論」(1996年)は、社会運動を生まれて初めて体験した小林が、その汚点も含めて感じた全てをあまりにはっきりと書いてしまったために、本は売れたが人々は去っていった。

その後に出した「戦争論」はさらに売れて、ネオコン・ジュニアとも呼ぶべき世代を生んだ。しかし、小林は「沖縄論」(2005年)、「天皇論」(2009年)と、必ずしも伝統的な右翼にもろ手を挙げて歓迎してもらえるとはいえない主張を繰り出し、彼らも離れていった。「右も左もどんどんいなくなってアンチばかりができあがる。その中で、どんなにわしが変わっていってもリテラシーだけでついてきてくれる読者がいる。そうなると、彼らの期待にこたえなければ、という気持ちになる」と小林は言う。

しかし小林は、読者のためだけに脱原発を主張しているわけではない。日本のような、多数の活断層の上に乗っている地震国が、原発を持っていること自体がとんでもない間違いだと思うからだ。幸い、シェールガスを採掘する技術の進歩によって、世界的に天然ガスの可採埋蔵量は増えている。当面天然ガスを使いつつ、再生可能エネルギーを基幹エネルギーに育てる――それが正しい保守のエネルギー論だ、と小林は言う。

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彼岸花さんへ

彼岸花さん、ありがとうございます。
私も「脱原発論」はまだ読んでないのですけど、
“「原発即時停止」は理性的欲求である”という作品は良かったですよ~。
少しその中から小林氏の言葉を抜き出してみますね。

“もういい加減、原発は人間が手を出してはならない「バベルの塔」だったと内省すべきところに来ているのではないか?”

“自然エネルギーの可能性を探究し、蓄電技術の向上を目指すべきだ。日本人の技術力を結集すれば、将来的にはその分野で世界をリードすることも十分可能だろうし、その方が原子力にしがみつくよりも、はるかに未来が開けるだろう。”

“危機意識の希薄さが原発事故を招いたことに目を向けようとせず、失敗の経験が生かされることもない。「それでも原発がなければしょうがない」「どうせ人間はルビコン川を渡ってしまったんだ」なんて「諦観」していると、それはそのうち「ニヒリズム」に陥る。そして何もしないままにいつの日か決定的な破局を迎えるのだ。”

“国家崩壊の危機までありうるにもかかわらず、原発運転再開を唱える近代主義者らは、「保守」でも何でもない。単なる「亡国の民」である。”


どうでしょうか?記事にも少し書いたように…この方は核武装論者で、
基本的な物の考え方は私とは随分異なるのですが、
少なくとも…この原発の事に関してはしっかりと筋が通っていると思います。
「脱原発論」。次に本屋さんに行った時にでも探して購入してみるつもりです。


「私は常々、ひとが本当に深くものを考えていけば、行きつく理想というのは、
右から近付こうが、左から近付こうが、同じところに辿り着くのではないかと
思っているんですよ。」

本当に、おっしゃる通りだと思います。もう右だの左だの…くだらない対立している場合ではない。今こそイデオロギーを越えて「いのち」をキーワードに皆が心を合わせて、危機(決して原発のことだけではなく)に対処していかなければ、遅かれ早かれ人類は滅亡してしまいますよね。私もますます頑張って訴えていきたいと思います。
いつもありがとうございます。合掌

No title

おはようございます。
小林よしのりさんは、読んでみようかと思いつつ、まだ一度も
読んだことありません。漫画見るの、結構好きなんですけれどね。^^
ただ、この本は気になっていました。
右翼的思想の持ち主と言っても、本当はまともに考えれば、原発など
容認できるはずないんですけれどね。一水会顧問の鈴木邦男さんなどは、
3.11のあと、初めの頃から、デモなどに積極的に参加してらっしゃいました
ものね。本当の憂国の士ならば、福島という、美しい地が愚かしい
原発政策によって失われて、見過ごしにできるはずがありません。

古い話ですけれど、大江健三郎さんの著作のどれだったかしら、
一人の青年が右に走るか左に走るかは、偶然のようなもの、というような
テーマを扱った短編を読んだ記憶があります。『戦争論』にめぐり会った
若い読者が、その一冊に感化されて、今度は『脱原発論』で離れていく…

『右も左もどんどんいなくなってアンチばかりができあがる』という
小林さんの嘆きは、ある意味、若い世代の熱しやすい特性を捉えて
一つの短いけれど的確な文明評になっている気がします。
思い返せば、私の世代の全共闘運動などというものも、一つの熱に浮かされた
運動でした。深い根っこがなかったのかも。だからこそ内部分裂を
容易に始めて、ああやって解体して行ったのでしょうね…。
深い歴史認識から始まったのでない熱狂は、いつも浅はかで脆いです。

ここで小林さんが言う『リテラシー』。
それは本当に必要ですね。
単に文学的、ジャーナリズム的的リテラシーと言うことだけでなく、
ぱっとその時代その時代の流行や、一見面白そうなもの、
強そうなものに飛びつくのではなく、それがどういう意味合いを
この世に於いて持っているのかを読み解く力…。
そういう歴史認識、社会認識の力が必要だと思います。
小泉の断定的もの言いに盲目的に心酔し、橋下が出てくればぱっと飛びつき、
安倍がよさそうだと思うとすぐそっちに走る…
脱原発運動がそういうものでなければいいのですが…

私は常々、ひとが本当に深くものを考えていけば、行きつく理想というのは、
右から近付こうが、左から近付こうが、同じところに辿り着くのではないかと
思っているんですよ。
人類が目指す理想の世界というものも、本当は一つ、という気が
するんです。
小さな違いを気にして争っているうちは、まだ、本当になにが
理想なのか、よくわかっていないか、見失っているのだと思うんです。

おそらく本当にそういうものが出来うるものならば、『正しい保守』と
『正しい革新』の目指して到達するものの姿は、似ているんじゃないかと、
わたしはいつも思っています。

これは、決して、中間を行く、とか、中庸を取る、と言うこととは違う。
本質は一つ、だと思うんです。
その立脚点は、『いのち』。^^


yokoさんへ

yokoさん、ありがとうございます。

> 前記事への快諾、ありがとうございます。

いえいえ、とんでもない。yokoさんのブログのように閲覧者が多いところで紹介していただければ、
それだけたくさんの人が「今起こっている事」に気付いてもらえるわけですから、
こちらも頑張って文字起こしなどした甲斐があるというものです♪

フラッキングについては、これは本当に悩ましい問題ですよね。
最終的には…放射能と天然ガスとどちらがマシか?
みたいな議論になってしまうと思うのですが、
かといって…ペンシルバニアあたりで実際に被害を被っている人に、
「放射能よりはマシなんだから、あんたらは我慢するべきだ!」
などとは言えませんし…

もっと安全にシェールガスが取り出せるようになって、
何とか「自然エネルギー」にシフトするまでの間を上手につないでほしい!
と願うばかりです。
ありがとうございました。合掌

フラッキング

こんばんは。
原発問題も歴史問題もイデオロギーで論じると方向を間違いますね。
前記事への快諾、ありがとうございます。
シェールガスの開発で一つ気がかりなことは、その採掘方法です:アメリカでは既に地下水汚染や地番劣化による地震発生など問題が出ています。日本のように地震の多い国での採掘方法に関しては、最新の注意を払い新たな手法を開発することも必要かと見ています。
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