原発のない社会をめざして だから原発は動かせない どうする核のごみ

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だから原発は動かせない どうする核のごみ

東京新聞の社説に、とても良い言葉がありました。まったくその通りだと思います。

「原発ゼロだから核のごみ処理に困るのではなく、核のごみ問題が解決できないから、これ以上原発を動かすことが不可能なのだ」






【だから原発は動かせない どうする核のごみ】
東京新聞 2012年9月28日

核燃料サイクルが行き詰まり、核のごみはたまる一方だ。ごみ処理ができない以上、原発は動かせない。だが、出してしまったものは、どうするか。

「二〇三〇年代原発ゼロ」の閣議決定が、米国からの横やりで見送られた。その理由は、再処理施設を稼働させ続けたまま原発ゼロにすると、核兵器に転用可能なプルトニウムが国内にたまること、ひいては日本の核武装、核拡散を恐れるからでもあるという。だが、現実は違っている。

■「もんじゅ」は廃炉へ

再処理とは、発電所で使用済みの核燃料からプルトニウムやウランを取り出すことをいう。それらを新型炉で再利用するのが、核燃料サイクルの基本である。それが長年頓挫したままなのだ。核燃料サイクルの中心にあるのが、福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」である。ところが二十一年前に試運転を始めて以来、事故や事故隠しが相次ぎ、発電できた期間は延べ約四カ月間しかない。

青森県六ヶ所村の再処理工場も、たび重なるトラブルのため、開業が十九回も延期されてきた。十兆円ともされる事業費をつぎ込みながら、リサイクルの輪が閉じる見込みは立っていない。現実的に考えるなら「もんじゅ」は速やかに廃炉にし、核燃料サイクル計画は直ちに中止すべきである。欧米諸国はとうに手を引いている。

そうなると、プルトニウムはもう増えない。だがごみの行き場がない。原発内に併設された貯蔵プールが満杯になる日は遠くない。原発ゼロだから核のごみ処理に困るのではなく、核のごみ問題が解決できないから、これ以上原発を動かすことが不可能なのだ。問題は、すでに出してしまったごみをどうするか。

青森県と六ヶ所村は、リサイクルを前提に、原発から再処理工場へすでに運び込まれた使用済み核燃料の返還を訴えている。

当の米国自身がこの八月、使用済み核燃料の処分にめどがつくまでは、原発の新設許可を凍結する方針を打ち出したばかりではないか。米国は、ネバダ州のユッカマウンテンを処分場として選定したが、住民の強い反対もあり、オバマ政権は、この問題を白紙に戻している。

日本でも、地下四百㍍の安全な地層内に埋設するという処分方法だけは決まっているが、処分場の候補地すら挙がっていない。
   
■世界が頭を悩ませる

地中での最終処分は当面考えず、将来的に取り出して適切に処理し直せるような状態で、暫定保管してはどうかという声も上がり始めている。だが、直接処分とか、乾式貯蔵とか、どのような処分方式を取るにせよ、危険な核のごみの受け入れ先が、簡単に決まるはずもない。

世界中が使用済み核燃料の処分用地を探しあぐねる中、フィンランドだけが十二年前、オルキルオトというまちに処分用地を決定し、八年後の操業開始に向けて着々と準備進めている。使用済み核燃料を再処理せずに金属製の容器に収め、四百㍍の地下に埋設、管理する。直接処分である。容器の寿命は十万年とされている。

事業主体は、原発を持つ電力二社が共同で設立したポシヴァ社だ。立地による交付金などは一切ない。住民との徹底した対話と共存の姿勢でここまでこぎ着けた。

日本では、やはり電力事業者でつくる原子力発電環境整備機構(NUMO)がこの十年、自治体からの応募を待ち続けている。しかし、フィンランドでは地層の古さを調査して候補地を四カ所に絞り込み、安全性や環境への影響評価などを経て、原子力施設が集まる南西部のオルキルオト地域を選定した。

ポシヴァ社は先を急がず、大小の対話集会を根気よく開催し続けた。共同研究を進めるスウェーデンなど内外の研究機関から客観的な助言を受け、中立的な政府の規制機関の監視にさらされながら、住民との信頼関係を築いていった。その結果「自国のごみは自国で」という空気が醸成された。

ポシヴァ本社は、現地の古い特別養護老人ホームを借り受けたものである。クリーム色の瀟洒な外観を持つ歴史的な建物を保存する意味もあり、移転した。一階の社員食堂は市民に開放されている。

■ゼロから信頼回復を

英国やカナダ、スイスなどでも、政府や自治体が積極的に住民と事業者との間を取り持つ姿勢を強め、比較的スムーズに事が運んでいる。

信頼と協調。3・11以降、原発や電気に関して、私たちが失ったものである。もう一度、ゼロから築き直すため、まずは公正な政府の積極的な関与が必要だ。

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MATZ-TS さんへ

MATZ-TS さん、おはようございます。
久しぶりにコメントをいただけて嬉しいです。

「20世紀の人類は、大変な技術に手をつけてしまったものですね」

まったくです。もうどうしたらよいのやら…
「専焼炉」なるものは、まだ私も詳しく調べたことがないのでわからないのですが、MATZ-TS さんがおっしゃるように、安全性やコストの問題等…おそらくそう簡単なことではないのでしょう。そうするとやはり当面は地層処分しかないのか?

それはそれで問題山積ですよね。
以前にMATZ-TSさんがおっしゃっていたように、「核のゴミ」の問題を人類全体の課題として捉えて、国境を越えてできるだけ安全な地層処分地を探すのがモアベターだとは思いますが、そうそう簡単に引き受けてくれる国があるとは思えませんし…

そうすると、仮にNUMOなどが300メートルの地下なら安全だと言うなら、その倍の600メートルにする。さらにコンクリの壁の厚さが1メートルならば、そちらも倍で2メートルにするとか、それこそ採算度外視で徹底的に安全基準を厳しくして、国内で処分をするしかないのか?
しかし、それでさえ10万年以上の長きに亘って安全が確保されるという保証はどこにもありませんものね!

嗚呼…なんて八方ふさがりなのでしょう!本当になぜこんな馬鹿なことをしてしまったのか?
いずれにしても、ここに及んでまだ原発を動かそうなんていうのは、まったくもって問題外だと思います。まずは止める!そしてその後…(できるだけ)安全な処分方法を世界の知力を結集して模索していくという方向しか、もはや人類の選択肢は無いと思っています。

私は、決して小沢一郎という政治家が好きなわけではないのですが、とりあえず「脱原発」を口にしている限りは応援せざるを得ないかな?と、そのような位置取りで慎重に様子を見ているところです。
(ちなみに、彼が「核のごみ」の最終処分について何か言っていないかと調べてみたのですが、残念ながら見つけられませんでした)

ありがとうございました。合掌

核のごみ

MATZ-TSです。こんばんは。久しぶりにコメントさせて頂きます。
 確かに東京新聞の記事に書かれているように、核のゴミの捨て場探しは大変だし、NUMOの姿勢も問題だと思います。しかしフィンランドや米国と異なるのは、日本列島全体が、プレートの境目にあり、ご存知のように10万年も安定して存在する捨て場など存在しない、と考えられるからです。
http://www.npo-lso.info/great/index.html
 これでは、今脱原発をしたとしても、今まで溜まった放射性廃棄物の最終処分をどうする、というのでしょうか。今までのように、札びらの力で最終処分を受け入れる地方が現れたとしても、未来世代への責任を果たしたとは云えないのではないでしょうか。 技術開発で何とかなるとすれば、核種変換位でしょうか。これについては全然詳しくないのですが。。。
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO46501910U2A920C1TJM000/
ただ、これが実用化するのはいつになるのかわからないようですね。また新たな「核のごみ」問題やコストの問題もありそうです。
 20世紀の人類は、大変な技術に手をつけてしまったものですね。

 解決にならない話ばかりですみません。でも、我々の世代で何とか道筋をつけないと、子供たちに顔向けできないと思います。ここに真剣に取り組む政治家がおられるでしょうか。。。小沢さんは「脱原発」を唱えていますが、「核のごみ」の最終処分についてはどうなんでしょう。
 
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