原発のない社会をめざして 電力料金値上げ 脱原発へ続く痛みでなければ

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電力料金値上げ 脱原発へ続く痛みでなければ

愛媛新聞の社説に、非常に良い意見が述べられていました。以下は転載です。







【電力料金値上げ 脱原発へ続く痛みでなければ】
愛媛新聞 2012年11月29日

関西、九州の両電力が、東京電力に続いて家庭向け電気料金の来春の値上げを国に申請した。四国電力もきょう、表明する予定。北海道や東北電力も続く見通しで、値上げの連鎖が全国で始まった。しかし、政局が混乱し、景気も後退局面のさなか、国民生活に多大な影響を及ぼす値上げ申請を、唯々諾々と容認することはできない。

認可するかどうかは今後、政府が審査、判断する。審査にあたっては、値上げの根拠たる原価を徹底的に検証し、値上げ自体の是非や時期の妥当性も問い直した上で、可能な限り値上げ幅の圧縮に努めてもらいたい。

電気料金は、燃料費や広告宣伝費などを原価に算入し、一定の利潤を上乗せする「総括原価方式」で決まる。いわば、かかった分だけ転嫁できる仕組みで、結果的に一般企業並みのコスト意識が浸透せず、効率化が遅れた面は否めない。人件費や調達費が高止まりしている要因でもある。

他方、一般の消費者は電気を買う相手を選べない。身を切るコスト削減の努力なくして、利用者に安易に「つけ回し」することは許されない。政府はこうした電力システムの改革をうたいながらいまだ進んでいないが、一刻も早く原価の適正性のみならず、料金体系そのものの抜本見直しにも切り込むべきだろう。

しかし何より問題なのは、この負担増という「痛み」が将来の原発ゼロ社会につながるのかどうか、その道筋すら見えない点にある。

電力各社が値上げに踏み切る理由はひとえに、東京電力福島第1原発事故後の原発停止の影響で、火力発電に使う燃料費が増加し、経営を圧迫しているため。しかし「事故後」の今も、旧態依然の原発頼みの経営構造を変えようとしないのであれば、今後もその場しのぎの値上げを繰り返すほかはない。一斉値上げは「原発を早く動かすための圧力」にすぎないのではないかとの疑念も拭えない。

事故後、節電は国民生活に定着し、原発を動かさずとも夏は乗り切れた。安全な再生可能エネルギーの導入拡大によっても電気代は上昇しているが、値上げが「原発を動かさないための過渡的な痛み」なら受忍できるとの意識も高まってきている。

にもかかわらず、事故後2年近くたとうとしている今も国の針路は定まらない。

エネルギー政策で原発ゼロを目指すのか、一定維持するのか。選挙を目前に控えてもなお、与野党の主張は曖昧。まずは政府が確固たる目標を定め、政治の意思を見せなければ、電力会社が本気で取り組むはずもない。目の前の暮らしと未来を見据え、脱原発を求める世論に耳を傾け、一歩を踏み出してもらいたい。

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大空の亀さんへ

大空の亀さん、ありがとうございます。
愛媛のご出身でいらっしゃるのですね?
喜んでいただけて私も嬉しいです。

そして、小林よしのり氏の「脱原発論」を読んでくださったのですね。
私も購入しました。非常にまっとうな意見を述べていらっしゃいますよね。
いずれ私も感想をまとめて、拙ブログでも再度紹介をしようと思っています。

>今までアップされている記事も、共感を覚えながらすべて読ませてもらっています。

なんともありがたいことです。本当につくづく感謝です♪
素人ブログの悲しさで…なかなか閲覧数も伸びないのが悩みの種なのですが、
そういうふうに仰っていただけるのは何より更新の励みになります。
これからも頑張って情報を発信し続けていくつもりですので、
どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。合掌

yokoblueplanetさんへ

yokoさん、ありがとうございます。

>公共性の高い電力会社がまともな経営をするようになるためには、「総括原価方式」をまず撤廃しないと始まりませんね。

まったく同感です。最近どなたかがテレビで言っていましたが、
ロシアとか中国でさえこんな方式を採用している国はなく、
極めて前時代的な社会主義的なやり方が「総括原価方式」であると…。
まずは、この悪制度の撤廃と発送電分離が急務ですね。

>我々、電気を買わなければならない立場の人間は、エネルギーの自給自足を考え実行しないといけませんね。

我が家は集合住宅なので、引き続き電気を無条件で買わなければならないのが悔しい現状なのですが、
最近…ようやく実家の年老いた親を説得することができ、太陽光パネルの設置を決めさせました。
実家は浜岡原発から30㎞ほどの場所なのですが(苦笑)、
太陽光発電としての効率は日本でも有数の条件らしく、8年ぐらいで楽々元が取れる計算になるようです。

ふだんお世話になっている建築士さんとの関係があるということで…交渉等すべてまかせておきましたら、
なんと三菱製のパネルで契約をしていてショック!
できれば京セラあたりを選んでほしかったのですが、
まあ…三菱にも原発から自然エネルギーへとシフトしてもらわなければならないので、
ここは「良し」としなければなりませんかね?

ありがとうございました。合掌

同感です。

こんばんは。ふるさと愛媛の新聞記事をここで読むことができ、嬉しいです。
記事にもyokoblueplanetさんのコメントにも全く同感です。
今までアップされている記事も、共感を覚えながらすべて読ませてもらっています。

拙ブログで、小林よしのり氏の本を紹介するにあたり、うみそら居士さんのお名前、ちょっとお借りしました。
ここで紹介されなければ、一生手にしなかったであろう本、大変よかったです。ありがとうございました。

「総括原価方式」廃止

こんばんは。
公共性の高い電力会社がまともな経営をするようになるためには、「総括原価方式」をまず撤廃しないと始まりませんね。
経営が余りにも杜撰、公共性の高い会社であることも忘れている。
電気料金を上げれば利益を上げられると単純に考えている所が酷いです:国民が節電をして、その上、太陽光発電などをドンドン取り入れてエネルギーもある程度自給自足できるようになれば、電力会社はどんなに料金を上げても収益をこれまでのようにあげることはできない。我々、電気を買わなければならない立場の人間は、エネルギーの自給自足を考え実行しないといけませんね。
太陽光発電技術も日本が最先端を行っていたのに、それを促進しなかった国の責任は重大。目先の利益を選んだ結果だと思います。
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