原発のない社会をめざして 脱原発で市民連帯、核軍縮へ 福島大準教授 黒崎輝さん

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

脱原発で市民連帯、核軍縮へ 福島大準教授 黒崎輝さん

だいぶ古くなってしまった記事で恐縮ですが、今回は福島大準教授の黒崎輝さんという方のご意見をご紹介させていただきます。以下は朝日新聞より転載です。








【脱原発で市民連帯、核軍縮へ 福島大準教授 黒崎輝さん】
朝日新聞 2013年2月13日

今日の世界で、核は事実上「使えない兵器」になっています。米国のような責任ある大国であればなおのこと、核を使用した場合の国際社会の反発や、他国やテロ組織による核使用の敷居の低下といった外交・安全保障上の甚大なコストを考慮せざるを得ません。

それゆえに逆説的なことが起きています。国際社会から孤立し、捨て身の覚悟で米国に向き合わざるを得ない弱小国が「核」による威嚇をすると、「ひょっとしたら本気かもしれない」との信憑性を帯びるわけです。自暴自棄になるシナリオも含め、核をどう使うつもりなのか読めません。

■NPTには限界

1970年に発効した核不拡散条約(NPT)という国際条約があります。核不拡散を目的とし、核兵器を持たない国は核保有という選択肢を放棄する代わりに、原発などの原子力利用で協力を受けられる。核保有国は核軍縮を進める、という取引です。

しかし北朝鮮がNPTを利用して核開発をしたわけではありません。そもそも北朝鮮はNPT成立以前から、原子力でソ連の協力を受けていました。その後、核の自主開発を目指します。核兵器を自主開発した国が自発的に放棄した例は南アフリカしかありません。

しかも北朝鮮は2003年にNPTからの脱退を宣言しました。もはや条約や制度には限界があります。中国のコントロールも効きません。経済制裁による締め付けの効果も限られている。国際社会との向き合い方を内発的に転換しない限り、北朝鮮が核を手放すことはないでしょう。私は悲観的です。

NPTにはジレンマがあります。国際協力を通じて原子力の「平和利用」を進めていくことで、核拡散の潜在的リスクは高まるのです。核燃料のためのウラン濃縮やプルトニウム抽出の施設は軍事目的に転用できるからです。初めは核兵器を開発する意図がなくても原子力の技術を蓄積していくうちに、国際的環境の変化などによって「核兵器を持とう」と考える。そのような選択をする国が現れる可能性は否定できません。

■リスク減の努力

私は東京電力福島第一原発事故の前から、そこが気になっていました。しかし原発に代わる再生可能エネルギーの利用拡大と軍縮を結びつけ、真剣に考えるようになったのは原発事故後です。

途上国といわれる国が10年後や20年後にどうなっているか予想できないわけです。1991年に朝鮮半島の非核化宣言が出された当時、現在の北朝鮮の状況をだれが予想できたでしょうか?「第二の北朝鮮が現れるリスクは今のうちにできるだけ減らしたほうがいいのです。

そういう意味で、核軍縮と脱原発は無関係ではありません。原子力は20世紀の技術であり、再生可能なエネルギーに移行するまでの過渡的なものであってほしいと思います。途上国は先進国の轍を踏まず、再生可能エネルギーなどの先端的な技術を導入していく選択肢を考えてもらいたい。つまり、NPTが認めている原発などの原子力利用とは別の道を探るべきなのです。

しかし残念ながら福島の事故のあとも、原子力開発を進める世界的な流れは変わりません。リスクはあるけれど原子力を推進していこうという考えは、国際的な規範としてあるわけです。それに対して異を唱えることは、政府レベルでは難しい。国家の主権の問題であり、各国が判断することだからです。

ただ、国境を越えた市民レベルのネットワークなどを通じて、福島事故の教訓を伝えていくことは可能だと思います。日本の原子力政策の問題を伝えて、他国の政策決定に反映されるよう働きかける。そのほうが現実的です。

国境を越えた脱原発の連帯をつくるには、政治的な発言もできる市民社会が各国内に存在していなければなりません。そういう民主的で開かれた社会をグローバルにつくっていこうという機運を高め、市民が政治的な影響力をもって脱原発を訴えていく。そうして各国が原発から自動的に撤退していき、核軍縮にも積極的に協力するシナリオを描きたいのです。

人気ブログランキングへ
↑原発を止めたい方 クリックをお願いします↑
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

海空居士

Author:海空居士
当ブログはリンクフリーです。トラックバックや転載等もご自由に。
コメントも大歓迎です。興味深い情報があれば教えてくださるとありがたいです。
ツイッターもやっています。フォローやリツイートもしてくださったら嬉しいです。
心ある人達の連携で、なんとか危険な原発を止めましょう。どうぞよろしくお願いします。

カウンター
カテゴリ
最新記事
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新コメント
月別アーカイブ
原発関係リンク
お世話になっているサイト
最新トラックバック
ツイッター
RSSリンクの表示
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。