原発のない社会をめざして 福島の山林救えるか 独自技術で除染 民間企業の挑戦

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福島の山林救えるか 独自技術で除染 民間企業の挑戦

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福島の山林救えるか 独自技術で除染 民間企業の挑戦 投稿者 tvpickup


【福島の山林救えるか 独自技術で除染 民間企業の挑戦】

筑波大学の恩田裕一教授は、事故後福島県の山林で放射線量のモニタリングを続けている。空間線量は当時の半分以下に下がったが、事態が好転しているわけではない。落ち葉の分解などで、セシウムが土壌深くへと浸透を始めているという。

恩田教授 「放置しますと森林生態系の中をぐるぐる回る形になって、その一部は樹木の内部にも入ってきます。根本的な除染をしませんと、山全体が廃棄物になってしまうことすら考えられるわけです」

住宅周りなど生活圏の除染が本格化する一方、森林除染は遅れている。広大な森林のどこをどれだけ除染するのが効果的か、国レベルの議論はまだまとまっていない。だが民間の試みは始まっている。

コンティグ・アイ 鈴木繁三社長 「除染しながらアルコールが作れる。一石二鳥、三鳥の技術」

植物を発酵させて作るアルコール。バイオエタノールの精製と除染を同時に行う技術。まず汚染された草木を丁寧に砕き、水と一緒に装置に投入する。2日で材料が分解され糖ができ、さらに2日で発酵する。ここで独自技術が活躍する。

鈴木繁三社長 「今回この除染に応じた特殊な酵素を作らせていただいて、通常“除染酵素”と言っているんです。」

独自のPH調整を施したという除染酵素によってセシウムを分離、脱水機で草木のカスとセシウムを含んだ濾液に分けるのだ。さらにこの濾液を蒸留装置にセットして4時間後、

鈴木繁三社長 「今こちらに落ちてきているのがバイオエタノールになります。20%くらいの割合でエタノールに変わります」

抽出されたエタノールから放射性物質は検出されない。残された廃液の放射性物質はゼオライトなどの吸着剤で処理するのだという。除染しながら燃料も作りだす技術。

鈴木繁三社長 「たまたま震災後、セシウムの汚染で静岡のお茶屋さんから、出荷できなくなった茶葉からエタノールを作れないかというご相談を受けまして、」

社内試験で効果が確認できた丁度その頃、同じように飯舘村が汚染された農作物からエタノールを作る技術を求めていることを知った。鈴木社長は迷わず名乗りを上げた。

鈴木繁三社長 「バイオエタノールの製造という部分で、今後の飯舘村の産業支援なり就職の受け皿になる、そういう街づくりができればいいかなと思っています」

自然の山林だけではない。加工される木材にも問題は及んでいる。製材の過程で出る木の皮が行き場を失い、巨大な山を作る。福島県全体で実に4万トン。

福島県木材協同組合連合会 宗形芳明専務理事 
「今までは全部使われてたんです。例えば燃料用に使ったり、あるいは畜産用の敷き藁、それから堆肥を作ったり」

木の内部からは放射性物質は検出されない。皮の線量もさほど高くないが処理が難しい。

宗形芳明専務理事 「一番は燃やしてもらえばいいんですけど、燃やしたときに灰の放射性物質が凝縮しちゃうから、それの引き取り手がない。」

確かに燃やすと容量が減るが、その分セシウムは高濃度になる。灰は空気中に飛散しやすいため、一層敬遠される。この灰の除染にある地元企業が挑んでいた。木の皮を燃やした後の灰をどう除染するか、この問題に挑戦しているのが郡山チップ工業の大内正年社長だ。社内試験で、灰から95%以上のセシウムを取り出すことに成功したという。

温度や水分を最適にした水を加えると、セシウムはそのほとんどが水に溶け出す。それを濾過するときれいな灰が残る。

大内正年社長 「これに水を入れて灰を洗う。95~97%くらいとれる。水にほとんど移っていますから、この中からセシウムをとるためにプルシアンブルーを利用しようと」

プルシアンブルー。今もっとも注目されている吸着剤の1つだ。ジャングルジムのような分子構造を持ち、その隙間にセシウムのみを選んで取り込む。汚染水にプルシアンブルーを混ぜ、さらに凝集剤を加えると、セシウムを吸着したプルシアンブルーが固まり、水と分離する。最終的には1トンの草木についた放射性物質が100グラム程度の固まりまで凝縮することが可能だという。

木材を焼却して灰を除染する。この技術を確立させた上で大内社長が目指すのは、汚染された草木などを燃やして発電する…いわゆる「バイオマス発電所」の建設だ。

大内正年社長 「43年か…ずっと木材で生きてたんで、最後に木材を助けられればいいなと思っている。恩返しっていうかね、そしたら男冥利につきるじゃない」

除染と同時に燃料を生み出す技術。焼却によって汚染された草木の容量を激減させる技術。これらの技術はどちらも環境省が実証実験の費用を負担している。民間から除染技術を集めるプロジェクトの一環だ。

環境省 「国としても技術開発の推進というのは重要事項として考えておりまして、除染に活用できる技術の開発、それから評価・公表というのは進めていきたいと考えております」

一方で、実証実験を進める二人の社長は、今後の課題をこう指摘する。

大内社長 「今度の実験は、環境省さんから色々助成を受けながら進めているわけだけど、ある程度のミニプラントを作るなら億単位の費用がかかる。それは一企業がやるべきなのか」

鈴木社長 「化石燃料に代わるエネルギーとしてバイオエタノールを使っていくとか、出口戦略を国がきちんとやれば、もっとこういう技術は普及するし、企業がプラントを買ってまで参入するメリットが見えないと」

手遅れになる前に森林の未来を取り戻すために、いま「民」の力をどう活かすかが問われている。

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ウッドスタインさんへ

ウッドスタインさん、おはようございます。

>高見澤教授が取締役として名を連ねている企業ですので、技術的な基盤も問題ないと思います。

なるほど、そう伺って少し安心しました。そうなると後は行政がいかに力を入れて取り組むかという問題だけですね。山全体が核廃棄物になってしまう前に、何とか手を打ってもらいたいものです。

ご紹介いただいた記事も拝見させていただきました。これも良い記事ですね!
「このスマート・ジャパン」というサイトは知りませんでした。良い情報源を教えていただいてありがとうございます。ちょっと見ただけでも拙ブログに転載したい記事がいくつもありました。ウッドスタインさんにご進言いただいたように、定期的にチェックしてみようと思います。
いつもありがとうございます。合掌

No title

 バイオエタノールを精製することにより、植物から放射性物質を分離して除染も行おう、という取り組みは以前「イモ発電が日本の電力不足を救う」の項のコメントで触れ、岐阜大の高見澤一裕教授が発見した特別な酵素による生産法が利用されていることを紹介しました。そして、今回の話題に登場した民間企業の「コンティグ・アイ」ですが、その高見澤教授が取締役として名を連ねている企業ですので、技術的な基盤も問題ないと思います。もっとも、これは他に使い道のない植物を燃料に転換する、という意味合いの方が殆どであり、除染の根本的な解決策にはなり得ない、ということは理解しておいた方がいいと思います。あと、プルシアンブルーによりセシウムは除去できても、他の放射性物質はどうなのか、という問題はどうなったのか、という疑問もあり、もう少し情報が欲しいところです。

 さて、福島つながりということで、こんな記事を紹介してみたいと思います。
「2040年にエネルギー自給率100%へ、太陽光を増やしてから風力を伸ばす」

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1305/14/news010.html

 詳細は読んでいただくとして、注目して欲しいのは、この記事を掲載している「スマート・ジャパン」というサイトです。割とわかりやすい表現で様々な話題を紹介しており、私も情報源のひとつとして参考にすべく数日に一回は訪れています。もし御存知でなければ、定期的に御覧になることをお勧めします。
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