原発のない社会をめざして さようなら原発集会 大江健三郎氏のスピーチ

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さようなら原発集会 大江健三郎氏のスピーチ

6月2日に行われた「さようなら原発集会」での大江健三郎氏のスピーチです。
動画はいろいろな方がお話してくださっていますが、大江さんのスピーチは45:40くらいから56:10ぐらいまでですから、ぜひご覧いただきたいと思います。



【さようなら原発集会 大江健三郎氏のスピーチ】

5月20日の新聞に原発ゼロを目指す確かな考え方が示されていました。福島原発事故が終わってない、その事。そして、地下貯水槽からの大量の汚れた汚染水が漏れている事。汚染された地域の除染が進まない事。そして、日本中が被災地になる危険をそれは確実に語っておりました。原発ゼロを今決断し直し実行する、その事の必要を思い知らされるものでありました。

同じ日の新聞ですが、「電力4社が原発8基の再稼動を申請する」と報道されていました。さらにその隣の記事には、原発の輸出を急ぐ安倍首相の日印原子力協定へまさに乗り出していこうとする写真もありました。核不拡散条約に加盟していない核保有国インドに対してであります。これは広島・長崎への裏切りというものです。

原発再稼働の申請は福島の原発事故で苦しんだ人々への裏切りであるように、さらに原発ゼロを実現するしかないと、今日、日本各地で、さらにここに集まり、声をあげ、デモ行進をする者等への裏切りであるように、そしてそれがまた、原発ゼロへの意思を圧倒的に表している各種の世論調査の回答者、そういう人たちが多く新聞の中にいられるわけですが、彼らに対する一種の侮辱というものであると思います。

なぜそれが許されるのか、何故それを私たちはそれを現政権に許しているのか。福島3.11の悲惨を踏まえて、私等が原発ゼロを他にはあり得ない選択とした。あの時から2年しか経っていないのであります。あらゆる主義の新聞を読みなおしていただきたいと思います。

3.11後、すぐ後で、「ドイツは原発利用に原理的根拠はない」として、国の方向転換を始めました。他の国でいま原理的だとか、オラールとかいう言葉はあまりに使われませんが、ドイツの議員達は次のように「原理的」という言葉を定義しています。私たちが、次の世代が生き延びることをさまたげない。次の世代が生きていける環境を無くさない。その事が今人間のもち得る最大の根本の倫理だ。というのが彼らの定義であります。

次の世代が生き延びることを妨げない。生きていける環境を無くさないという事は、人間の…人類のと言ってもいい、本当に根本の倫理なんだと、それを実現しようというのがドイツの議員たちの意思であって、彼らはそれを立法しました。そしていま実現に向かっています。

ところが、この国の政権が彼らの行動の根拠に、たとえば安倍首相がその行動の根拠に何をおいているか?「政治的」ということです。「経済的」という事です。政治的、経済的な根拠を置いて、彼らは全てをやる。そして、「原理的」という事を考えることはない。こういう人たちが政治をやっているし、いつか、この国の人々が、この国の社会がその勢いに押されていっているという事を、私たちは考える必要があります。

もう私は熟年でありますが、生まれて初めて大きいショックを受けた、個人が、自分が危ない。自分の危機であると共に、村の危機でもある、どうも国の危機でもあるらしいということを初めて感じたのは1945年の敗戦においてでありました。四国の小さな村まで米軍のジープがやってきたものであります。食糧難という事があったというのも当然です。それから私どもは生活の困難という事が自分の、母子家庭の家ですが、それがあることも強く感じていました。

ところが1945年の敗戦があって2年後にですね、2年経つと、憲法が、正しい憲法が執行された訳なんです。私たちはその内容を1年前に憲法の内容を知っていました、読んでいました。ところがそれが敗戦から2年経って施行されると、私どもの小さな村は、湧きたつようにみんなが興奮したわけであります。個人が興奮する、それから村の仲間たち、総じて興奮している、そして村がこれを歓迎しているという事がよく分かりました。

私はひとつの項目しか、良く分からなかった。もちろん平和主義という事はある、民主主義という事もある。しかし私にわかりましたのは12歳の子どもでしたが、憲法の13条で「すべて国民は個人として尊重される」という項目が私を惹きつけたわけです。それまで自分は個人として尊重された事はないと思いました。そしてこのやり方で、全て国民は個人として尊重されるという仕方で、やっていこうと思いました。

あれから66年になります。私はそれを原理にして生きてきた、仕事もしてきたと考えております。もう残された日々は短いのでありますが、ドイツの人々が言ったように、考えているように、実現していくように、「次の世代が、この国で、アジアで、世界で、生き延びうる世界を残す」ということを、何よりも根本の倫理的な根拠としてやっていく。それを自分の仕事としたいと考えております。

それを自覚し直すために原発ゼロのデモに加わります。しっかりやりましょう。

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