原発のない社会をめざして 青森「核のごみ」誘致

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青森「核のごみ」誘致

10万年以上も管理し続けていかなければならない核のゴミについての問題を、毎日新聞が報じていました。
以下は転載です。









【青森「核のごみ」誘致】
毎日新聞 2013年6月11日

◇「交付金漬け」構図不変

敷地内に活断層の存在が指摘されている東通(ひがしどおり)原発の地元・青森県東通村で、住民の間から高レベル放射性廃棄物の最終処分場を誘致しようという声が上がっている。

県は受け入れない方針だが、村を支えてきた原発の運転再開が見通せない中、住民が新たな振興策を模索している格好だ。電力消費地である大都市の反原発デモに人々が集まる一方、下北半島の村では「核のごみ」の受け入れ話が持ち上がる。

こうしたコントラストの背景には、「金と引き換えに一部の過疎地にリスクを負担させる」という福島の原発事故後も変わらぬ構図がある。

◇最果ての寒村 原発誘致で変貌

人口約7100人の東通村は、過疎の自治体が原発によって発展した典型的なケースだ。昨年度の原発の固定資産税は約15億円。固定資産税収入全体の7割を占める。1988〜2011年に村が受け取った電源3法交付金は268億円。東北電力と東京電力からは「助成金」などとして100億円以上が支払われ、地元漁協も漁業補償金218億円を受け取った。

かつては最果ての寒村だった。1889年の立村以来100年間、村内の交通の便が悪いため役場は隣町に置かれた。春から秋にはヤマセ(偏東風)が吹き、冬は豪雪に覆われる。厳しい気候は農業に適さず、村の男たちは出稼ぎに出た。同村白糠地区の男性(68)も、18歳から北海道や東京で土木作業員として働いた。22歳で結婚して子宝にも恵まれたが、家族がいる東通に帰るのは、盆や正月など年に20日ほどだったという。

だが、村議会が1965年に原発誘致を決議すると、村は変貌していく。男性が所有していた原野は原発の建設予定地となり、1000万円で売却できた。親の代から地元漁協の会員に名を連ねていたため、漁業補償金2000万円も受け取った。原発着工のめどがたった95年ごろ、古里で家族と暮らす生活を初めて手にし、地元で原発の建設工事の職も得た。「原発は途切れなく仕事があり、安定した収入をもたらしてくれた」

その村が今、一転して閉塞(へいそく)感に覆われている。震災と原発事故で東北電1号機が停止し、東電1号機の建設工事も中断。今年2月には原子力規制委員会が、原発敷地内に活断層が通っている疑いが強いと指摘した。

原発運転の可否は死活問題だ。村を歩くと、最終処分場の誘致を求める声が聞こえてきた。「村には港と広大な敷地があり、六ケ所の再処理工場とむつの中間貯蔵施設からも近い。日本でここほどの適地はない」。自動車工場を営む坂本一雄さん(72)は訴えた。飲食店主の男性(63)も「住民の原子力に対する理解は深い。どこかが引き受けなければいけないなら、村の活性化のためにも受け入れるべきだ」と強調した。

村議団は08年と10年、高レベル放射性廃棄物の地層処分に関する独立行政法人の研究施設を視察している。小笠原清春議長(62)は「県が受け入れを認めない前提があり、村から発言しにくいが、勉強は続けていきたい」と話す。

◇リスク半永久的 対価見合わぬ

高レベル放射性廃棄物を一時貯蔵する六ケ所村の施設も、使用済み核燃料を保管する各原発の燃料プールも容量は限界に近い。再稼働を認めるにせよ、「脱原発」へかじを切るにせよ、最終処分場建設は避けて通れない喫緊の課題だ。海に捨てたり外国へ持って行ったりできない以上、自分たちで責任を持って処理するしかない。いつかは日本のどこかの土地が、引き受けなければならないのだ。

最終処分場で300メートル以上の地下に埋められることになる高レベル放射性廃棄物は、数万年にわたって強力な放射線を発し続ける。50年程度で運転を終える原発と違い、施設を受け入れれば半永久的にリスクと向き合っていくことになる。

東通村の人々が誘致を望むのは、交付金に頼らなければ将来の展望を描けないからだ。だが、こうした施設の立地に、金と引き換えに一部の地域へ負担を押し付ける従来の手法はそぐわない。

「原発マネー」は住民に一時的な幸福感を与えても、リスクの対価には決して見合わない。それは福島の現状を見れば明白だ。

電力消費量に応じてリスクを等分する方法を模索する。過疎の自治体を「交付金漬け」にするのではなく、原発だけに頼らずに済む地域振興策を追求する−−。福島の事故を経験した私たちには、こうした発想の転換が必要ではないだろうか。

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