原発のない社会をめざして 自民新人議員、「核燃料サイクルは破綻」 安倍政権の原発推進に真っ向反論

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自民新人議員、「核燃料サイクルは破綻」 安倍政権の原発推進に真っ向反論

東洋経済ONLINEに面白い記事がありました。自民党の新人議員が、政府の原子力政策に異を唱えているというのです。以下は転載です。








【自民新人議員、「核燃料サイクルは破綻」 安倍政権の原発推進に真っ向反論】
東洋経済ONLINE 2013年6月26日

「安全審査をパスした原子力発電所の早期再稼働」とともに、「核燃料サイクル政策の推進」「原発輸出の拡大」を原子力政策として掲げる安倍晋三政権。自民党内では7月の参議院選挙を控え、原発立地自治体選出の原発推進派議員が「電力安定供給推進議員連盟」を5月に結成。同議員連盟ではメンバーを100人以上に拡大させつつ、政府による原発早期再稼働への取り組みを加速させようとしている。

一方、自民党内には少数派ながらも、脱原発の立場から政府の原子力政策に異を唱える議員もいる。その一人である秋本真利・衆議院議員(37歳、写真)は、昨年12月の総選挙において千葉9区で初当選した新人議員ながら、原子力政策や福島第一原発事故究明に関して議員の勉強会を自ら主催し、国会質問などを通じて、核燃料サイクル政策をはじめとした原子力政策の見直しを訴えている。勉強会の参加者も若手議員を中心に20人近くに増加している。秋本議員に原子力政策の問題点や、政策見直しに向けた自民党内での取り組みなどについて話を聞いた。

■「先の世代に先送り」は許されない

――今の自民党政権の原子力政策をどう見ているか。

自民党の政策というより、どの党が政権を握ろうが、原子力政策には今の科学では乗り越えられない高い壁や疑義が存在しているのは事実だ。目先の利益ばかり享受して、負の部分は将来の世代に先送りする姿勢は政治家として許されない。放射性廃棄物の地層処分のように、原子力政策は極めて長いタイムスパンに影響する。100年後、1000年後、1万年後の日本人にも感謝してもらえるような政策を打ち出していく必要がある。

――現在の原子力政策で最も疑義のある問題は何か。

いちばんは核燃料サイクルだ。これこそ先の世代に責任の持てない政策だ。仮にサイクルがうまく回ったとしても、高レベル放射性廃棄物を地層処分して10万年も安全に貯蔵し続けられるのか。地球上に日本人が存在しているかさえわからない。人間として責任の持てるタイムスパンを明らかに通り越している。

現状は何もかもうまくいっていない。各原発では使用済み燃料プールが燃料であふれ、六ヶ所村の再処理工場は何十回も延期していまだに稼働できず、何兆円もの予算をつぎ込んできた。仮に再処理工場が動いたとしても、プルトニウムがどんどん貯まっていく。すでに日本には、米国の核弾頭(に使われている量)よりも多いプルトニウム(約45トン)が存在する。日本に対する国際的な核武装への疑念が高まるとともに、テロの対象となる拭いきれない不安もある。

■“裏のコスト”が税金や電気料金に転嫁されている

それで、プルトニウムを燃やそうというわけだが、(プルトニウムを燃料とする)高速増殖炉もんじゅはどうか。先日も1万点近い点検漏れというトラブルが発覚した。私が生まれる前から計画があって、いまだに実用化のメドが立たない。政府の公式見解でも2050年までは実用化できない。そこへ年間200億円以上の予算がつぎ込まれている。

私が先日、国会で質問した茨城県東海村のリサイクル機器試験施設(RETF)にしても、もんじゅの使用済み燃料の再処理が目的であり、もんじゅが動かないのでは意味がない。そうした施設を800億円以上かけて建設し、いまだに固定資産税や維持費として毎年1億円以上も使っているのは、どう考えてもおかしい。

こうした核燃料サイクル政策の“裏のコスト”はいったいどれくらいあるのか。3・11(東日本大震災)後は少しずつ表に出てきているが、それ以前はほとんどブラックボックスだった。そうしたコストは税金や電気料金に転嫁されて、国民の懐を直撃している。

もんじゅが動かないので、プルサーマル政策を始めたが、こちらもすでに問題は山積している。核燃料サイクルによるバックエンド費用(再処理工場の操業・廃止費用や廃棄物処分費用など)は18.8兆円と試算されているが、MOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料の処理費用は入っていない。ウラン資源の節約とも言うが、MOX燃料はウラン9に対してプルトニウム1の割合。つまり1割の節約でしかない。ウランの節約ならば、海に無尽蔵にある海洋ウランの採取技術向上に予算を使ったほうがより効果的ではないか。

日本の核燃料サイクル政策は破綻している。それを続けることによる負担が、血税や電気料金を通じて国民の肩に重くのしかかってきている。

――サイクル施設の立地自治体である青森県と六ヶ所村は、再処理をやめれば、受け入れた使用済み核燃料を県外に搬出するという日本原燃との覚書を実行する構えだ。そうなれば、一部の原発では使用済み核燃料プールが一気に満杯になり、運転できなくなる。そのため民主党の前政権は、原発ゼロを掲げつつも、サイクル継続を決断せざるをえなくなり、余剰プルトニウム問題で矛盾を露呈した。サイクルが破綻しているとすれば、現実的にどう対応すべきか。

現実的には直接処分という方法をとるしかない。六ヶ所の核燃料サイクルを含めたバックエンドは国策として進めてきたわけだから、サイクルを断ち切る場合には、自治体の理解の得られるような政策、つまり補償となる、しっかりとした地域振興策を示していくことが必要だ。

使用済み燃料の直接処分の場所についても、高レベル核廃棄物の地層処分の場所と同じように、国が責任を持ってしっかり探していかねばならない。それが現実的に難しいからといって白旗を上げて、出口の見えないサイクルに固執しようとするのは無責任。われわれの世代で結論を出すべきだ。

■党内大多数の中間派の多くは核燃料サイクルに疑問

――今の自民党政権にそれができるのか。

確かに壁は厚い。だが、やるしかない。自民党の中でも、問題意識の差はあるが、大震災前のように大した問題意識もなくサイクルに賛成というのは、今やマイノリティではないか。私のようにはっきりサイクルに反対するのもマイノリティだが、大多数である中間派の多くもどこかに疑問を持っている。

最近も党内で廃炉の部会をやったが、(原子力規制委員会の)新規制基準で動かせない原子炉も出てくるから、国が責任を持って廃炉の基準を作って、廃炉を進めようじゃないかという意見も多かった。また、私はバックエンド問題や福島原発事故の原因究明を含めてエネルギー政策に関する勉強会を主催しており、自民党の新人議員十数名が参加している。程度の差はあれ、皆、それなりに現状の政策に疑問を持っている。私自身、いろいろな形で政府、自民党に対して政策見直しを訴えていきたい。

■――基本的なスタンスは脱原発か。

現実的な脱原発路線。共産党などが主張している即時原発ゼロとは道筋が違う。どうやって止めるかを現実的に議論する必要がある。

■原発輸出より、省エネや蓄電技術を輸出せよ

たとえば、電力の安定供給をしっかり担保するために、高く買っているLNGの値段を共同調達やシェールガス利用を通じて下げたり、再生可能エネルギーをしっかり国策として進めたりする。原発の発電単価は比較的安いと言われているが、バックエンド費用や事故が起きたときの費用など隠されたものを考えたら、いったいいくらになるのか。そこにコストをかけるのなら、今は高い再生エネの発電コストを技術革新で落としていく努力に使うべきではないか。

省エネや蓄電の技術も確立する。原発輸出ではなく、こうした産業を世界に持って行くべきだ。また、日本に限らず世界で原発がどんどん廃炉に向かっていく中で、廃炉の技術を確立して世界に輸出していく路線のほうがいい。
そうして火力や再生エネのコストを下げていけば、現実的に原発をなくしていける。その方向にカジを切るべきだと思う。


■――いつごろ脱原発できるか。

時期を明言するのは難しい。最新の炉が廃炉を迎えるのが2050年ごろなので、新設せずに40年廃炉規制を厳格に当てはめれば、50年ごろに必然的にゼロになる。それが目指すべきひとつの目標といえるだろう。当然、安全面で規制委が問題ありと判断すれば、その原発は除かれる。規制委の判断に政治的、経済的な圧力がかかってはならない。

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彼岸花さんへ

彼岸花さん、こんばんわ。

この秋本議員などの動きが自民党を内部から変えていくのか?
それともさまざまな圧力に負けて主張を撤回してしまうのか?
成り行きを見守らなければなりませんね。

>こうした若い人の意識と取り組みは、党派などというものを超えて応援したいですね。

本当ですね。私もまったく同感です。
みんなの党の平智之さんなどもそうですが、とにかく政党云々に関係なく一人でも多くの脱原発系議員を当選させてあげないと、いよいよ本格的にやばくなってきますからね!

さて、いよいよ参院選ですね~。
前回の衆院選の二の舞にならないように、今度こそ団結ができるといいですね。
ありがとうございました。合掌

No title

おはようございます。

自民党にも、こういう若い人がいらっしゃるんですねえ。
秋本真利議員。名前を覚えておこうと思います。
自民党であろうがなんだろうが、原発というものの危険性と、
そのウラン採鉱から廃炉に至るまでの地球環境に与える悪影響、
そして莫大な費用を考えれば、秋本議員のような結論に至るのが
自然だろう、と思うのですが、そうはなっていないところが情けないですね。
秋本議員も、『即廃炉』と言わないところは残念ですが、それでも
こうした若い人の意識と取り組みは、党派などというものを超えて
応援したいですね。
仲間を増やして、自民党を内部から若い力で変えていって欲しいなあ。

原発推進族が息を盛り返し、このままでは福島はなかったも同然に、
またぞろ原発がこの日本で動き出す…

本当に、信じられない悪い夢を見ているようですが、どんな形ででもいいから
訴え続けて、仲間を増やしていきたいものですね。

いつもありがとうございます。
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