原発のない社会をめざして 破綻した東電汚染水管理と「原発ゼロ」小泉発言の波紋 猛暑でも乗り切れた現実

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

破綻した東電汚染水管理と「原発ゼロ」小泉発言の波紋 猛暑でも乗り切れた現実

元内閣参事官で嘉悦大教授の高橋洋一氏が、非常に良い意見を書いてくれていました。以下は転載です。








【破綻した東電汚染水管理と「原発ゼロ」小泉発言の波紋 猛暑でも乗り切れた現実】
ZAKZAK 2013年9月4日

絶妙のタイミングで出された小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」発言が、東電の汚染水問題のふがいなさを浮き彫りにしている。

筆者は仕事柄、外国人投資家などと話す機会が多いが、最近決まって話題になるのが、東電福島第1原発の汚染水問題だ。東電は汚染水が毎日300トンも漏れ出ていることをようやく認めたが、これまで情報を隠蔽してきたのではないかとの疑念が強い。

汚染水問題は収束どころか深刻化しており、安倍晋三首相も訪問先のカタールから「政府が責任を持って対応していく」と言わざるをえなかった。東電の汚染水管理は既に破綻している。

当時の政府における責任者は、馬淵澄夫首相補佐官だった。馬淵氏は自らのメールマガジンで、「地下遮水壁構築」を主張したが、東電にひっくり返されたと記している。その後も、馬淵氏は地下遮水壁を主張し、今でも間違っていないと確信しているという。

筆者としては、なぜ首相補佐官のこうした構想が実現しなかったのか不思議に思う。首相補佐官は首相の補佐であり、首相さえ味方にすれば、政策を実現できる。馬淵氏の提案を当時の菅直人首相はどのように処理したのだろうか。もし補佐官より事務方・東電の意見を聞くのであれば、補佐官人事は失敗だったということだろう。

馬淵氏の提案が受け入れられなかったのは、東電の救済スキームと密接な関連があったのではないだろうか。かなり早い段階で、東電を救済し、潰さないという政府の判断があり、それが結果として東電の横暴・隠蔽を許してきた。

もちろん、東電でも現場で活躍していた人は多い。しかし、経営体としては組織保全の原則があり、コストをケチるなどして適切な対応ができなかった。組織として東電を解体整理する場合も、経営トップだけは交代になるが、現場で働く人をそのまま活用できることは言うまでもない。

政府の方も、東電を解体すれば、最終的には国民負担は減る(その分は東電の株主や債権者の負担になる)のだが、短期的に政府の負担が増えるという近視眼的な発想になるとともに、従来の電力行政の瑕疵(かし)を認めたくないので、解体をしなかった。結局、汚染水では政府が乗り出さざるを得ず、回り道をしてしまった。

今からでも遅くない。東電を解体整理して、福島第1原発は政府管理下で廃炉への道筋をつけ、地下遮水壁を構築し汚染水管理を万全にすることだ。これは同時に、原発を政府管理におき、送電網を広く開放することとなり、発送電分離による電力自由化への近道でもある。

このタイミングで小泉元首相が「原発ゼロしかない」と発言したと報じられた。相変わらず政治勘がいいが、原発再稼働の動きへの影響は避けられない。汚染水もうまく処理できないで再稼働かという議論だ。今年の夏は猛暑であったが、原発がほとんど稼働していないのに乗り切れた。あの「原発なしでは電力不足になる」という話はどうなったのか。
(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

人気ブログランキングへ
↑原発を止めたい方 クリックをお願いします↑
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

彼岸花さんへ

彼岸花さん、おはようございます。
「検証・大震災:福島第1原発 汚染水対策、漂流2年半」
読ませていただきました。これは良い記事ですね♪
ちょっと長い記事なので、そのまま拙ブログに転載はできませんけど、
自分のお気に入りとしてコピペをしておきました。

>原発推進の野田氏でなく、馬渕氏が総理になっていれば!…

ホントですね!そうなっていれば随分状況は変わっていたかも…。
考えてみれば、この馬淵さんだけじゃなく川内さんとか大河原さんとか、
民主党には結構「脱原発」を望む議員さんはいたんですよね。
今でも返す返す残念に思っていることなのですが、
(菅さんも含めて)もう少し彼らのことをあたたかく見守り応援していれば、
衆院選でも参院選でも、もう少し違った結果になっていたかも…

オリンピックが東京に決まりましたね。やれやれ…
今回ばかりは素直に喜ぶ気にはなれません。
経済効果だなんだと浮かれているうちに、ドサクサで好き放題やられそうだし…
あれだけの過酷な原発事故を起こしておいて、収束もいまだ済んでいないというのに、
はたして道義的に許されることなのですかね?

ありがとうございました。合掌

No title

うみそら居士さん、おはようございます。
汚染水問題はほんとうに困ったことになってきていますね。
あの、ボルトで留めただけ、基礎工事もずさんだったという沢山のタンク。
もし、また少し大きい地震があったら、と思うと暗澹とします。

そもそも、3月。私のような素人でも、それぞれの建屋に放水を始めた時から、
『あの水はどこに流れて行くんだろう。海に行くしかないじゃないか…』と、
汚染水の行方を案じていました。
冷却が無論、当時は第一の緊急課題だった。でもね、その水のこともね
当然考えるのが普通ですよね…。
まして。その頃はまだ知らされていませんでしたが、福島第一の地下には
阿武隈山系からの豊富な地下水の水脈が通っているという。
それが今、大問題になっているわけですが。

この馬渕氏の遮水壁構想がなぜとりいれられなかったか、などについては、
今日の毎日jpが詳しく書いてくれていますね。1~15まであるという力作です。
これはその1ページめ。
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130907ddm010040006000c.html

馬渕氏は随分力を入れてこの汚染水問題に取り組んでいた。その馬渕氏が
11年6月に首相補佐官を外され、細野氏に代わっているんですが、そのとき、
どういう経緯があったんでしたっけ…。今はもう思い出せません…。
菅総理はその頃、バッシングの真っ最中。政権はばたばたしていましたね…。
そして9月でしたっけ。菅総理はついに辞めさせられて、野田氏が総理になりました。あの選挙の時、私は馬渕氏をひそかに押していたんですが、党内での彼の
勢力は弱かったですしね…。
原発推進の野田氏でなく、馬渕氏が総理になっていれば!…と、過ぎてしまったことを悔いても虚しいですが、本当に全てが残念です。



プロフィール

海空居士

Author:海空居士
当ブログはリンクフリーです。トラックバックや転載等もご自由に。
コメントも大歓迎です。興味深い情報があれば教えてくださるとありがたいです。
ツイッターもやっています。フォローやリツイートもしてくださったら嬉しいです。
心ある人達の連携で、なんとか危険な原発を止めましょう。どうぞよろしくお願いします。

カウンター
カテゴリ
最新記事
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新コメント
月別アーカイブ
原発関係リンク
お世話になっているサイト
最新トラックバック
ツイッター
RSSリンクの表示
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。