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国や電力会社は、「原発の安全性」を言い続けてきましたが、絶対に安全な技術などありえないのです。すみやかな原発からの撤退を望みます。
私たちは、地域で仕事をさせていただいている中小企業を中心とした経営者の団体です。単なる原発の反対運動をしようとは思っていません。商売人ですので、実を取るのが得意です。とにかく新しい現実を作っていこうと、今、大きく二つの柱を掲げて活動をしています。
一つは、地域で再生可能エネルギーを中心としたエネルギー自給の仕組みを小さくてもいいから作っていこう。そういう動きを促進していこう。仲間を増やしていこうという活動です。
もう一つは、エネルギーはもっともっと賢い使い方があるはずで、学んで実践していこう。大企業さんは専門の部署があって専門のスタッフがいますから、かなり節電とか省エネルギーも進んでいる。けれども私ども中小企業はおやじが全部やっていますので、なかなかそこまで知恵がまわらない。そこをしっかり学んでいこう。電気を減らすことはエネルギーを作ることと同じ効果がありますので、(この)ふたつの柱を進めていこうと思っています。
再生可能エネルギーというと、そんな不安定な実績の無いエネルギーに頼れないよという意見が出ます。いっぺんに日本中を4割、5割やろうというのは無理だと思いますが、私たちは中小企業の経営者ですから、自分の企業、自分の団体をもっています。自分が腹をくくれば、自分ちの工場の屋根に太陽パネルをつけようと思えば、すぐできるわけですよね。地域で仲間をつのれば地域でなにかできるかもしれない。自分ができることを、まずやるしかないなと思っています。
こういうお話をしてよいか悩んだんですが、日本商工会議所がエネルギー政策の提言をまとめ会頭が(政府に)提出されました。全国に500ぐらいの商工会議所があって、総意としてまとめたといわれる提言です。いくつかキーワードがあります。「安全が確認された原発の再稼働」「より安全性の高い原発へのリプレース等の検討」。リプレースとは新設するという意味です。
私は商工会議所で反乱を起こす勇気も実力もありません。実は私、1週間ぐらい前に小田原箱根商工会議所の会頭にならせていただきました(笑)。五百いくつの会議所のメンバーです。全ての会議所が意見を求められたかというと、必ずしもそうではない。
けしからんという気持ちはさらさらありません。日本商工会議所は素晴らしい活動をしています。しかし諸手をあげて賛成できないこともある中で、現実として、これが、中小企業の団体のまとまった意見と位置づけられていることは、経済人として認識しておくべきだと思い、あえてご紹介させていただきました。
そういう状況のなかで、地域を自立させていくためには、再生可能エネルギーをいかに増やしていくか、エネルギーのもっと賢い使い方を学んで実践していくこと、この点にエネ経会議は絞って活動していきたい。自分ができること、仲間を募ってできること、これしか私はできない。小さい取り組みかもしれないけれども、エネ経会議のような取り組みを通じて、仲間をたくさん増やすことができれば、大きな力になっていって、影響力を持てるのではないかと思っています。
声高に反対運動をしようというつもりはない。商売をしている人間ですので、後ろからごつんと殴られるとすぐころころっとしてしまう弱い立場ですので、その辺はしっかりわきまえながら、みなさんと一緒に活動をさせていただければと思っている次第です。