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原発問題を云々する前に

【原発問題を云々する前に】
BLOGOS 2014年7月24日

梅雨が明けつつある。 ここから8月いっぱい、年によっては9月半ばごろまで暑い夏が続く。 冷房費などで電力需要は年間のピークを迎えることになる。

一方、国内のすべての原発は止まったままで、LNG はじめ化石燃料の輸入支払いが急増している。 それが日本の貿易収支に大きなマイナス要因となっている。

今年に限らずだが、日本の電力供給はなんとも心もとない状況にある。 電力源として化石燃料に頼る比率が高まれば、それだけ電力料金が上乗せされる。 だからといって、福島第一原発の事故処理が遅々として進まない中、国民の原発アレルギーは高まる一途となっているのも事実である。

経済全体では別の現実が重くのしかかってきている。 電力コスト増に悲鳴を上げて、産業界を中心として原発再稼働を急げという声がますます高まってきているのだ。 このまま電力料金が高水準でシフトすれば、製造業中心に産業構造の空洞化を加速させ景気回復にも水を差すという指摘も多い。

国としても、ことエネルギー供給という生活のみならず命にも直結する問題を看過できない。 大所高所での判断で、原発再稼働に向けての政策を慎重に進めている。

ちょっと待ってくれだ。 昔から一貫して日本のエネルギー政策には、安定的な電力供給という産業育成策があっても、総合的なエネルギー戦略には欠けている。 水力発電から始まって、石炭火力そして原油・ LNG 発電、石油ショック後は原子力発電への急速なシフトと、大きな発電所をベースとした電源開発がすべてとなっている。

総合的なエネルギー政策とは、いかに安定的かつ低コストのエネルギーを国民や産業界に供給するかである。 それは電源開発に留まらず、節電やら熱エネルギーの有効利用やら、あらゆる分野を網羅してより効率的なエネルギー供給を図ることだ。

ようやく、この3年ほど節電タイプの家電や LED 証明が脚光を浴びて、民間主体に普及が進み始めたところ。 節電と発電とは同じことだから、国は省エネにもっと力を入れていいはずだが、まったくの及び腰である。 流れ聞く話では、電力業界はじめ既得権益化している電源開発推進勢力に遠慮しながら、省エネ政策を小出しにしているとのこと。

ここに、問題の根っ子がある。 電力供給に不安を抱えるのなら、まして原発問題もあるのだから、国としては総合的なエネルギー政策に重心を移して、ありとあらゆる施策を矢継ぎ早に講じるべきだろう。 

たとえば、産業用モーターは日本の電力需要の40%前後を占めるという。 そして、日本のモーター規格は古いままで、いまや国際水準よりも低いといわれている。 この際、産業界のモーターを最新技術を駆使した省電力タイプに切り替える政策を、一挙に進めてはどうか。 すごい需要を創出でき、省エネも推進できる。 もちろん、原発依存度は一気に下がる。

原発に依存してしまっている自治体に対しては、新モーターの製造工場建設あるいは古いモーターの解体から資源再利用の仕事を担当してもらう方向で、雇用などを確保できる。

産業用モーターはほんの一例で、ヒートポンプの普及や地中熱の利用など、やれることはいくらでもある。 そういった分野へ日本の技術を集中投入させることが、最も身近で経済波及力の高い成長戦略となるはず。 アベノミクスの柱にすべき課題だろう。(澤上篤人)

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MATZ-TS さんへ

MATZ-TSさん、こんにちわ。

確かに…原発だけ止めれば万事解決というわけではなく、MATZ-TSさんがおっしゃるようなことをきちんとチェックしなければいけないと思います。例えば、太陽光発電だって廃棄物となったパネルの処理方法を考えなくてはならないでしょうし、シェールガスの採掘による地盤沈下や地下水の汚染の問題も無視できませんものね。

結局、この原発問題は、文明というもの…そのものの矛盾を突きつけられているのだと、私はとらえています。人間にそれほどエネルギーが必要なのか?そのエネルギーが支える経済活動というのが本当に自然の理にかなっているのか?そういうところまで掘り下げて考えなければ本当の答えは出ないのかもしれませんね。

とりあえず、私はそういう文明の進む方向から少し距離を置くスタンスを模索しているところです。年の初めに田舎に帰ってきて、いろいろと省エネライフを考えていることは以前にお話ししたかもしれませんが、現在は庭で炭焼きができる窯の制作と薪ストーブの導入を真剣に考えているところです。さらには…最近は那須にある非電化工房で働いていたことがある方と知り合って、電気を使わない冷蔵庫なども教えていただき、そのような方法も今後取り入れていくかもしれません。

自分なりに、このエネルギーという問題を、できるだけ多面的に捉えられるように努力していくつもりです。いつもありがとうございます。合掌

今後のエネルギー政策

MATZ-TSです.こんばんは.

海空さんのシナリオは,妥当なものだと思います.ただ,廃炉や放射性廃棄物の処理にどの程度の金がかかるか,人材を育てられるのかは心配です.
 メタンハイドレート,次世代石炭火力,藻からのバイオ燃料など,次世代のエネルギー源研究を進めるのは重要だと思います.

 私が考えていることを,海空さんとは視点が少し異なりますが,ふたつ挙げたいと思います.ほかにも重要な点があるでしょうね.エネルギーは,国の力のもと(食料もですが)ですから...

(1) どんなエネルギーでも,エネ原料製造(栽培,採掘・・),使用,廃棄-->自然へ,という一連の流れで,どの程度の環境汚染が発生するのか,どの程度コストがかかるのか,変な副産物(軍事利用とか,生態系への影響とか,地盤沈下とか)がないか,十分チェックしないといけない,もし問題が出てきたら,「止める」勇気を持つことが必要だと思うのです.原発やもんじゅに限らず,色々な公共事業で弊害が出ていますよね.また,原発の廃炉をはじめとして,公共事業で作りすぎた施設の維持管理や廃棄処分に,子孫が四苦八苦,という構図を避けるのは,我々の責任だと思うのです.

(2) もうひとつは,エネルギー政策にしても,ほかの産業にしても,あまりハイテクにしすぎない,という視点が必要ではないかと... それは,政策決定が極めて専門的すぎて,政治家も国民も,その是非がわからないブラックボックスになってしまう... また,一般市民から遠い存在になると,デンキにしても水にしても,通信にしても,何もわからないまま,便利さだけを享受する...これは国民や子供たちの考える力,好奇心,工夫などの力を低下させるような気がするからです.杞憂かも知れませんが..

これからの社会に「ハイテク」は必要ですし,それは追求しないといけないところはあるでしょうが,エネルギーについては,地域分散のできる風力,中小水力,バイオマス,地熱,その他,色々身近に存在するエネルギーを,デンキに固執しないで,最も効率の良い形で工夫していくことが重要と思います.メインのエネルギー源になるかは今後の工夫次第かもしれませんが,この視点が,バランスのとれた日本の活力,地方の活性化に繋がると思うからです.最近有名になった「里山資本主義」のようなものです. 

 ・・・もっと身近なレベルで考えれば,各自が,また地域単位の協力で「自分たちで作る,メンテナンスすることなど」を「楽しみ」あるいは「自分たちの事業」として行うことで,地域や近所の連帯感,助け合いのこころが育っていくような気もしますし,同時に地域の子供たちの科学教育などもできるのではないか,という気もしています.廃熱を,暖房や温室のエネ源にもできる場合も多いでしょう・・・無駄は徹底的になくすという,ケチケチ大作戦,骨までしゃぶるという根性とか(笑).

 エネルギー事業を,多面的に捉える,という感じです.

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MATZ-TSさんへ

MATZ-TSさん、こんにちわ。

「そろそろ豊かさにブレーキをかけてボチボチやりたいと願っても、そんなことを今の世界情勢が許してくれるわけがない。弱った国はあっという間に外国資本に食い尽くされて、植民地のようになるだけだ。そんな国を子供たちに残してはいけない。」

私も、この言葉はおかしいと思います。まず、10万年以上も手に負えない核のゴミを、勝手に子孫に託すような愚挙を是として、子供たちの未来を語るのは何ともおこがましい感じですね。

それに…
「再エネ推進派は、お天気が悪くて発電がゼロになった時の話を絶対にしない。だから当然、それに対する解決策も一切出さない。」

この主張も非常に短絡的な思いこみ(あるいは意図的?)ですよね。別に脱原発派の方々が「太陽光だけで全てが代替できる」と言っているわけではなく、原発以外のあらゆる方法を上手にまとめていく方向を提案しているだけですからね~。
良い機会ですから、私も自分の考えをまとめておきましょう。

脱原発のための具体的な一歩は、まずはメタンハイドレートなど今まで採りにくかった天然ガスをうまく活用するところに研究の軸を移すところからスタートでしょう。ただでさえシェールガスの登場で価格が下がりがちの(原発推進派は、このことを口にするのを嫌がりますね)天然ガスは、日本などがメタハイの実用化を真剣に始めればさらに安い値段になってくるでしょう。
それらにかかる研究予算は、廃炉技術以外の原発にジャブジャブと使っている予算…たとえばもんじゅとか核燃サイクルなどの予算を回せば、じゅうぶんおつりがくるくらいに収まると思います。

それにプラスして、そのガスを燃やして発電するハードの方も、すでにガスコンバインドなどが世界最高の技術として我が国に出来ているわけですから、旧型の火発をそれらに切り替えていけば、温暖化の問題にもそれほど悪影響を及ぼさないで当面の電力問題は解決するでしょう。
(もちろん、そういうユニットを海外に輸出していくことで、経済的にも我が国のために貢献できるようになるはずですし、原発の仕事が極端に減る重機メーカーの救済にもつながるでしょう)

次に、中期的には、オーランチオキトリウムや超臨界圧石炭火力発電など次世代の技術が進んできていますから、それらの技術に練りを入れていき、さらに脱原発による弊害が少なくなるように調整をしていくのが良いのではないでしょうか?

そして、その間に太陽光や風力(風力は九州大学などが研究している“風レンズ風車”がいいと思います)、さらにはイモ発電に地熱など…あらゆる方法の技術精度を上げて普及させていけば、十分に脱原発は可能だと思うのです。

こういうやり方ならば、国が弱ることもなく、倫理を置き去りにすることなく、子供や孫の世代にバトンを渡すことができると思うのですが、MATZ-TSさんはいかが思われるでしょうかね?

いつもありがとうございます。合掌

No title

MATZ-TSです.こんばんは.

 原発がないとやっていけない,という推進派の人々は,今の国際競争で負けてはいけない,という論理で押してこられます.ただ,その裏には,本当の原発のコスト(立命の大島教授など)が隠されている. メディアも,色々あって,どんな新聞を読むか,で原発の評価はわかれてしまう.今,地方自治体は,避難計画つくったり,人員を配置したり,広報したり,ガイガーカウンターやヨウ素剤配ったり,電力会社も莫大な費用をかけて安全施設を作ったり(電気料金から回収するか,税金を使うかですが)... 一体,たかがデンキを作るのに,そんなに余分なコストと人材と,そして政治的な対立を生むって一体何なんだ??と思いたい.

ネットには様々な情報が溢れているが,それはそれで多すぎて何が本当か,混乱するばかり.

要は,政府,業界,議員が,自分の主張を正当化するような情報(思い込み?)をもとに宣伝する限り,国民は,正しい判断を下せない.


たとえば,先日 JBPressに,以下のような記事が載りました.

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41327

この記事の著者は,こうも言っておられます.

「そろそろ豊かさにブレーキをかけてボチボチやりたいと願っても、そんなことを今の世界情勢が許してくれるわけがない。弱った国はあっという間に外国資本に食い尽くされて、植民地のようになるだけだ。そんな国を子供たちに残してはいけない。」

これを読んだ読者は,どう判断するか? でも,もっと深く考えると,この記事の論点は,どこかおかしい・・・と私は思います.

・太陽光や風力は不安定.しかし再生可能エネルギーはそれらだけではない.バイオマス,地熱,水力,どれも安定だ.大出力の水力は環境破壊の問題もあるが,水の流れを大きく変えない小水力のエネ源はいたるところにある.
 しかも,海空さんが挙げられた記事にあるように,我々は,エネルギー=電気という思い込みから,直ちに脱却し,広く柔軟にエネルギー源を考えないと.. 省エネは,エネルギーのひとつであることも.

・原発がないと,国は弱体化する? これは短絡的な思い込みだろう. 化石エネルギーなしでやっていくことはまず無理だろうが,その輸入先をできるだけ分散化すること. かつ,電気を含め,国産のエネルギー源(日本の自然環境にあったもの)を有効活用し,分散化,地方活性化を図る,農林業の活性化と地方のエネ資源開発をセットで行うことが,国力や災害に強い,安心な国への道,という戦略は十分立てられるはず.

何よりも,子孫に禍根を残さないという責任感のある社会で学ぶ子供たちは,自然と責任感のあるヒトに育ってくれるのではないだろうか? また,自然の力を活用できる,また省エネの重要さを認識する節度ある人間に育ってくれるのでは? そのためには,まず我々の姿勢を変えないといかん.

ただ,今までのやり方を変えるには勇気がいるし,その過程では失敗も当然あるだろう.ただ,我々は,この国をどうしたいのか? 将来,廃炉ばかりで,核のごみも処分場が決まらず,借りおきのまま,中途半端に各汚染された国を子供たちに残したいのか? 現状ですら,この問題に先が見えないのに,まだ懲りずにやり続けるのか?

 核のごみの始末,そしていざというときの,現実に機能する避難計画が明確にならない限り,原発の再稼動はない.いくら,今困難があろうが,かなり貧乏になろうが,その意思は,子供たちに届くのではないだろうか? 都合の悪いことは言わず,子供たちに「原発は必要.良好なエネルギー源」という神話を振りまいて,真実をかたらず,そして 日本の田舎が,核のごみだらけになったとき,爺さん婆さんになった我々は,何と言い訳をするのだろう??

 核のごみなんて,量はたいしたことない,危険性もない,という推進派の人々と,核のごみ問題,廃炉の問題を現実に研究し,作業に携わっている人々(御用学者でない人)とが,公の場で討論会を開いて欲しいと思います.それをNHKは,ゴールデンタイムに放送して欲しい. 考え方はいろいろでも,公共放送は,少なくとも大事な「真実」を国民に伝える義務があるはず.そして国民は冷静に,これからの国のあり方はどうか,を考え,投票する義務がある.国民主権,というのは権利でもあるが,重要な責任を持っているのだから.

すみません,久しぶりなので言いたい放題でした.
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海空居士

Author:海空居士
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心ある人達の連携で、なんとか危険な原発を止めましょう。どうぞよろしくお願いします。

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