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東芝、初の原発輸出が今も「塩漬け」だった 米国でWH以外にも厳しい案件が残っている

【東芝、初の原発輸出が今も「塩漬け」だった 米国でWH以外にも厳しい案件が残っている】
東洋経済ONLINE 2015年12月5日

東芝初の原発輸出が、受注から6年経った今も建設が行われず、損失を出し続けている。この案件だけで2013年度310億円、2014年度410億円の合計約720億円の減損損失を計上。2006年に買収した、米原子力会社ウエスチングハウス(WH)社ののれん代(約3441億円)の減損が唯一の懸念材料と思われていたが、東芝自身の原子力事業も暗雲が漂っている。

720億円もの減損損失を計上したのは、米テキサス州マタゴルダ郡でABWR(改良型沸騰水型原子炉)を2基建設する「サウス・テキサス・プロジェクト(STP)」だ。東芝は2009年2月、プラントの設計、調達、建設を一括受注。これを足がかりとして、原発輸出の加速を目指していた。当初の計画では、2012年に建設運転許可(COL)が下り、2016年~2017年に運転を開始するはずだった。

ところが、2011年3月の東京電力・福島原発事故を受けて、米原子力規制委員会(NRC)が、稼働中の全原発について安全性確認の実施を決定。東芝とともに計画を進めていた、独立系発電会社で米電力大手のNRG社は、新規原発建設の認可獲得に時間とコストがかかることを懸念し、2011年4月に追加の投資中止を決定。早々とSTPに見切りを付けた。

■代わりの出資者が見つからない

STPは東芝とNRGの合弁会社が担当(当初の持分比率は、NRG88%・東芝12%)。NRGは2011年1月~3月期決算で、4.81億ドル(当時約400億円)の特別損失の計上を決定、うち1.5億ドル(当時約120億円)が東芝の負担だ。本来であれば、東芝も2011年度に減損すべきだったが、「新たな提携先と交渉中で、減損の必要はない」とし、損失を計上してこなかった。2013年度になり、急に減損したことを考えると、監査法人から迫られたことは想像に難くない。

NRGが想定した通り、STPのCOL審査は長引き、2016年1月に建設許可が下りる見通しだ。東芝の志賀重範副社長は、「全ての審査が終了している」と説明するものの、肝心の出資者が見つかっていない。米国では外資100%出資の建設には制限があるため、東芝はNRGに代わるパートナーを、必ず見つけなければならない。

とはいえ、NRGに続く出資者が4年も出てこないのは、福島原発事故の影響だけでない。STPの建設を計画しているテキサス州は、天然ガスが採掘できるため、原発のコスト優位性が低下しているのも一因だ。

例えば三菱重工業も同じテキサス州で、2009年から別の原発建設に関わっていたが、2013年にCOL申請を中断。「米国市場での(原発に対する)減速などもあり、現地の電力会社が総合的に判断した」(三菱重工)と見切りをつけたのである。海外原発に詳しい研究者も、「天然ガスが多く採掘できるテキサス州で、原発は採算に合わないと判断したようだ」との見解を示す。

■今後15年で64基受注という計画は楽観的過ぎる

出資者が見つからず、費用だけがかさむ状況下でも、東芝は「1月に建設許可が下りれば、建設の可能性を追求していく」(志賀副社長)と強気の姿勢は崩さない。東芝初の原発海外輸出だけに、諦めるわけにはいかないのだろう。

11月27日に開かれた原子力事業説明会でも、東芝はアグレッシブな計画をぶち上げた。WHを含めた東芝全体の原子力事業で、2017年度に売上高6400億円(2014年度6178億円)、営業利益500億円(同29億円損失)、今後15年間で64基の建設をするというものだ。

現在、WHが中国と米国で各4基の計8基を建設中だが、これらの案件は福島原発事故以前の2007年~2008年に受注したもので、事故後に建設を開始できた原発は一つもない。それどころか世界を見渡しても、2014年に新規着工された原発は、わずか3基にとどまる。それでもWHのダニエル・ロデリック社長は、「原子力の需要は高まっている。来年にはインドで契約が結べると考えている」と自信を見せる。

だが、STPのほか、現状を鑑みるに、新たな64基受注計画も厳しいことは疑いない。東芝のあまりにも楽観的すぎる見通しに対し、今後ものれん減損など不安材料がつきまとう。

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彼岸花さんへ

彼岸花さん、こんばんわ。

>いつも『撤退する勇気』というものに欠けるのはどうしてなんでしょう。

本当ですよね。なんでもなし崩し的に進んでしまい、ずるずると惰性で行ってしまう事が多いですよね。アメリカ人は「君もヒーローになろう!」という言葉で動くけれども、日本人は「みんなそうしていますよ!」と言われると動くなんていうジョークがありますけど、過度に集団行動を好み、個性や自分の意見を出しにくい国民性が影響しているのですかねえ?

それと、良くも悪くも物事を忘れやすい性質もありますよね?
原発事故のことだってもうすっかり忘れてしまって、目先の株価とか経済政策などだけを見て、ほいほいと自民党などに投票してしまうんだから、ちょっと信じられないですよね。

本当に、これからこの国はどうなるのでしょう。いったん滅亡しなければわからないのか?考えると暗鬱たる気持ちになります。いつもありがとうございます。合掌

No title

こんばんは。

一年があっという間に過ぎてしまいますね。
それも、望まぬ方へ方へと日本が世界が動いて行くので、本当に言葉を
失ってしまいます。
一度踏み出したら、なかなか踏みとどまったり撤回できないという日本人の
悪い癖が、ここでも出ていますねぇ。
なぜ、客観的にものを見て冷静な判断が出来ないのでしょう…

いつも『撤退する勇気』というものに欠けるのはどうしてなんでしょう。
『もんじゅ』もひどいですしね。
もうすぐ12月8日。日米開戦の日ですが、この開戦の判断だって、誰も
アメリカに勝てるなんて思ってないのに、それを強く言うものがいず、
ずるずると戦争に踏み込んで行ってしまった……
そうして、『もう駄目だ!到底勝ち目はない』と、止めたいと思っていても、
これまた誰も強く言いださず。
いつも言い草が似ているんですね。
『すでにこれだけのお金をこれにかけているんだから、いまさら撤退など出来ない』というような。
中国などへの侵略・戦争、日米戦もそうでした。
『すでにこれほどの犠牲者を出しているのだから、いまさら撤退などあり得ない。
英霊たちに申し訳が立たない』と。

高浜原発再稼働に町が動いていますね。
これも、何かあったら、誰が、どうやって、責任取るんでしょうか。
自分たちの町の利益のことしか考えていない。
これも、『もう原発を中心に町の多くの人間が食って行ってるんだから、今さらどうにもならない、他の生き方は出来ない』という思いこみと惰性で、この日本にとって大事なことを少数の人間が決定していっている気がします。

溜息ばかり出ますね。

寒くなります。どうぞお体もお大事に。^^




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