原発のない社会をめざして さらば原発④

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さらば原発④

さらに…さらに続きです。






ここに、ある原子力工学の研究者が遺した一冊の本がある。
『原発事故…その時、あなたは!』(風媒社)と題された本の著者は、元京大原子炉実験所助手の故・瀬尾健氏だ。
原子核物理学や放射線計測学などを専攻した瀬尾氏は、94年6月にガンで死去する。その翌95年に出版されたのが『原発事故』で、そこには日本の原発で大事故が起きたら、いったいどんな被害が出るのかシミュレーションがなされている。

その中に興味深い項がある。チェルノブイリの事故を教訓に、瀬尾氏は原発事故が起きた場合、「政府、関係者がどのようにして事実を隠蔽し、被害を過小評価しようとするか」を、不気味なほど正確に言い当てているのである。
瀬尾氏は「当局や責任者たちの対処の仕方と傾向」として、次のような経過を辿ると予測した。それを福島第一原発で起きていることと対比してみよう。

●事故は思いがけないことから起こり、予想外の経過を辿る
→当初から、政府も東京電力も学者たちも、「想定外」を連発。2ヶ月たっても事態は一向に好転せず、むしろ悪化の兆し。

●事故の際の現場担当者は、信じられないほど楽観的である。
→「爆発は絶対にしない」と断言していた、斑目・原子力安全委員長ら。

●関係者はあらゆる手を尽くして事故を秘密にする。
→事故は覆い隠せないが、東日本の広大な地域が放射能で汚染される可能性を示すSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)のデータを約1ヶ月半も公表せず。

●事故の影響は過小評価される
→当初、事故の規模を「レベル4~5」としていたのが、1ヶ月後に突如として「レベル7」に。

●経済性のためには、少々の安全は犠牲にされる。
→従来の放射能規制の基準値を都合よくねじ曲げ(子どもを含む一般人の被曝基準を年間1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げ)て、避難区域を狭く限定。

●被害者は、因果関係がはっきりしないのをいいことに、切り捨てられる。
→避難指示・警戒区域外で今後ガンや白血病を発症しても、補償される可能性は薄い。「直ちに影響はない」など。

故・瀬尾氏の慧眼には敬服する他ないが、同時にこれは、現在の日本政府が86年の旧ソ連政府と同等の透明性・危機対応能力しか持ち合わせていないことを示している。
むしろ、事故発生直後に1000台以上のバスを連ねてチェルノブイリ周辺の住民を退避させた旧ソ連政府より、日本政府は悪質といえるかもしれない。
「直ちに影響はない」
「風評被害」
などの大合唱で、国民を放射能汚染の被害に晒していることを、ずっとごまかし続けているのだから。

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