原発のない社会をめざして 原発は安全でない、確信した中越沖地震

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原発は安全でない、確信した中越沖地震

元原子力プラント設計技術者の後藤政志氏の意見です。
長年「原発」に関わった人間の言う「原発は安全ではない」という言葉には重みがあると思います。以下…







【原発は安全でない、確信した中越沖地震】

東芝で格納容器の設計に2002年まで携わっていました。「炉心(圧力容器)」を守る堅固な覆いが格納容器。原発の安全を守る最後の砦だと自負していました。

「原発が安全ではない」と確信したのは07年に起きた新潟県中越沖地震です。東電の柏崎刈羽原発が火災を起こし停止しました。放射能漏れが起きましたが、幸い大事故にはなりませんでした。しかし、技術者にはショックが走りました。想定を超える揺れだったからです。安全の大前提が崩れ、本来なら根本から構造を見直す事件でしたが、原子力安全委員会を含め関係者の反応は逆でした。「想定を超えた地震にも耐えた。設計に十分な余裕があったからだ」と自画自賛したのです。

核燃料は完璧に制御されていなければ暴走する危ういエネルギーです。停止中の原発でも、水・ポンプ・電源のどれかが欠ければ炉心が溶ける大事故に進む。二重三重に安全装置が付いていることになっていますが、あっけなく同時に壊れることがある。天災、誤操作、故障。それが重なる「多重事故」が想定外の事態を引き起こす。「シビアアクシデント(過酷事故)」をどう防ぐかが最大の課題なのに、政府も電力会社も目をつぶってきたのです。

スリーマイルやチェルノブイリで事故があったのに、原子力安全委員会は1994年に「過酷事故が起こる可能性は確率的に極めて小さい」と、対応を民間の自主基準に委ねました。どういう時に過酷事故が起こるかという検討は、「安全屋さん」と呼ばれるメーカーの安全管理部門が担当します。様々な事態を技術的に克服することはとても難しい。建設コストも跳ね上がる。対応を電力会社に委ねれば、「可能性は低い」と過酷な事態には目をつぶることになります。

福島第一は津波を受けたら甚大な被害が出ることは、各方面から指摘されていました。なのに、電源車やポンプが用意されていなかった。「100年に一度の震災」のせいではない。緊急用の電源車やポンプを備えていれば、水素爆発という事態を避けることができたかもしれません。

恐ろしいことですが、過酷事故を専門に考えている技術者はごく少数です。私は格納容器の責任者だったから、安全屋さんと議論していろいろ注文をつけました。でも安全屋さんはメーカーの中で大きな力を持っていません。我々も他の部門でやっていることに口出しできない。「おかしい」と思いながら、仲間内の飲み会で「こんなことでいいのだろうか」と話す程度で、会社や行政に向かって大きな声を上げられなかった。

「原子力村」という言葉がありますが、原子力に群がることでメーカーから学者まで恩恵を受けるムラにいて、異論を唱えれば排除されるだけです。意見すら聞いてもらえなくなる。私は柏崎刈羽原発の事故をきっかけに、ペンネームで雑誌や書籍に原発のあり方を問う寄稿をするようになりました。今回の事故に至り、顔を出して実名で発言しようと決意したのです。
(AERA臨時増刊「原発と日本人」より)

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