原発のない社会をめざして 小出裕章氏のことば:「40年で廃炉は言語道断」②

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小出裕章氏のことば:「40年で廃炉は言語道断」②

…前回の記事の続きです。







水野 「それから、この老朽化ということのメカニズムについて伺いたいんですけどね。福島第一原発では運転40年が経過して、1号機の建屋吹っ飛びましたよね…水素爆発で。しかしながら、東電や保安院はこう言ってます。老朽化で事故が拡大したというような影響はなかったというんですね。原発ってのは、老朽化してもやりよう次第で安全を確保できるんですか」

小出 「事故というものは、老朽化によって起きる事故もあるし、老朽化とも全く関係なく起きる事故もあるわけですね。例えば、人間が遭遇した最大の原子力発電所事故はチェルノブイリ原子力発電所の事故でしたけれども、あの原子炉はソ連きっての最新鋭の原子力発電所で、2年しか運転していませんでした。その前には米国のスリーマイル島の原子力発電所が事故を起こしたのですが。あの原子力発電所は動き始めて3ヶ月でした。ですから別に老朽化なんてこととは全く関係なく、事故は起きるのです」

小出 「老朽化が原因で起きるということもありまして、例えば美浜3号機で、2次系の配管が破断して、5人の作業員が熱湯を浴びて死ぬというようなことがありました。けれども、あれはまさに老朽化。パイプが削り取られていって破断をしたということでした。」

水野 「何で削り取られるんですか?」

小出 「流量を測るためのオリフィスという、そういう測定器があるのですが。そのオリフィスの下流に、冷却水が渦を巻くんですね。で、その渦を巻くことによって、配管の炭素鋼ですけれども、それが削り取られていって。どんどんどんどん薄くなっていって、ある時点で耐えられなくなって敗れたというのがあの事故でした。ですからそれはまさに、年月の戦いだったのですけれども。まともな検査もしていないまま、破れるにまかせてしまったという、そういう事故でした」

水野 「そうか事故はあたらしくても起こるし、古くてもまた違う意味でまた起こると」

小出 「福島第一の場合に老朽化という問題がどこまで、寄与したかということは、今のところよく分かりませんし、残念ながらそれを調べることもできない。ようするに近づくことがもうできませんので。事故原因も調べることもできないと…そういう状態になっていますので。福島に関しては多分わからないまま行くだろうと思います」

水野 「それからもう1つ伺いたいんですが、福島第一原発の事故の2週間あとの段階で、政府が想定してた最悪のシナリオというものが、今になって明らかになってきました。で、これは4号機の使用済み核燃料のプールの中にある燃料が融けるということを想定したんだそうです。で、最悪の場合どういうことが起こるかといいますと…。住民で希望する人たちがいたら移転を認めるべきだという地域は、半径250キロの外側まで発生する可能性があるというんですね。250キロというとどこかというと、横浜あたりになります。つまり、東京も含めて首都圏の多くの地域から避難が必要であるという事態を、政府が想定していたという話が出てきました」

水野 「で、わたくし思い出したんですが、小出先生は確か…4号機というのは、いまだ色々心配なことがあるんだよとおっしゃった時があったかと思うんですね。4号機のプールというのは今、どういう状況なんですか」

小出 「使用済みの燃料プールというのは、放射能を閉じ込める最後の防壁である格納容器という容器のさらに外側にあるのですね。つまり放射能を閉じ込めるという防壁に関していえば、何も無いという場所に使用済燃料プールがあるのです。そしてそのプールの中に、4号機の場合には、原子炉の中に通常入っている燃料の2倍あるいは3倍分ぐらいの使用済みの燃料はたまっているのです。そして、4号機というあの建物はですね、水素爆発でやはり吹き飛んでいるのですけれども、4号機の場合の水素爆発は、非常に変わった形で起きていまして…」

小出 「1号機も3号機もオペレーションフロアーと私たちが呼ぶ、最上階の部分で爆発が起きて、いわゆるまあ体育館のようなどん長の部分が吹き飛んでいるのですが、4号機だけはそうではないのです。そのどん長の部分も吹き飛んでいるし、さらにその下の、1階、さらにまたもっと下の…もう1階分ぐらいのところの建屋が爆発で吹き飛んでいるのです。実はだからそこに使用済燃料プールが埋めこまれている場所というところが、すでに爆発で破壊されてしまっているわけで。いつ使用済燃料プールが崩壊してしまうかがわからないという、そういう状態が3月15日でしたでしょうか…4号機の爆発以降ずうっと続いているのです」

水野 「その、プールが崩壊の危機にさらされている状況は、今も続いているんですね」

小出 「はい。ただし、東京電力ももちろんそのことの重大性に気がついていまして、4号機の使用済燃料プールをとにかく崩壊から守ろうとして、耐震補強工事というのをやったのです。でも、余りにもひどい作業環境で工事を行ってきているわけだし、それしかできないわけで。ゆっくりゆっくり、きちっとした工事をするというようなことが、実際上はできないような現場なんですね」

小出 「そこでも東京電力は苦闘しながらやったとは言っているわけですけれども、これからまだまだ余震も来るでしょうし。次に大きな余震が来たときに4号機の使用済み燃料プールが、本当に壊れないんだろうかということが私は不安なのです。もし壊れてしまえば、政府が3月15日のころに予想したように、250キロというようなところも、膨大な汚染を受けるようなことになると思います」

水野 「はあ…そういう不安な状況が今も続いていると、認識しなきゃいけないんですね」

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