原発のない社会をめざして 「がれき焼却灰は事故処理用コンクリに」小出・京都大助教の講演から

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「がれき焼却灰は事故処理用コンクリに」小出・京都大助教の講演から

毎日新聞が、小出裕章氏の講演をまとめた非常に良い記事を書いてくれていました。
以下は…転載です。







【「がれき焼却灰は事故処理用コンクリに」小出・京都大助教の講演から】
2012年3月24日 毎日JP

京都市内で今月10日あった原発問題に関する市民集会「バイバイ原発3・10京都」で、小出裕章・京都大原子炉実験所助教が演説や講演をした。東京電力福島第1原発事故の影響や現状など、発言のポイントをまとめた。

■事故を振り返って

私は41年前から原発は危ない、撤退すべきだと言い続け、廃絶させたいと考えてきたが、できないままここに至った。私たち大人には原子力を容認してきた責任がある。福島で今、放射能まみれの大地に子供たちが住んでいることを忘れず、できることを探そうと思う。私は非力だが、あきらめない。若い世代への責任だと思う。

■事故の大きさ

日本政府がIAEA(国際原子力機関)閣僚会議に出した報告書で、大気中に放出されたセシウム137は広島原爆の約170発分とされているが、これは過小評価。世界の研究者が出している数字の大半は、その2~3倍の数百発分に相当する。海への放出量も同程度あると思う。

福島県の東半分を中心に、宮城、茨城、群馬、千葉、新潟、埼玉各県と東京都のそれぞれ一部地域が放射線管理区域以上に汚染された。私の仕事場である実験所は放射線管理区域で、そこでは飲食も寝ることも、子供の立ち入りも許されていない。汚染地域はまるで逆転した世界になっている。

被曝(ひばく)放射線量には「これ以下であれば安全」という値はない。どんなに微量でも危険というのが現在の学問の到達点だ。

■第1原発の現状

4号機は使用済み燃料プールが埋め込まれた階まで破壊された。使用済み燃料は膨大な放射能の固まりで広島原爆の4000発分だ。プールがさらに破壊され水が抜けたり、崩れ落ちれば、防壁のないところで大気中に吹き出す。そういう危険と隣り合わせで私たちは生きている。

1号機は約100トンのウランなどが圧力容器の中から溶け落ちた状態。格納容器の下の厚さ1メートルのコンクリートの床について東電は70センチは壊れたが30センチは大丈夫と言うが、近寄ることはできず測定器もない。この床を突き抜ければ防壁はない。危機的状況が続いている。

■「原発」とは

熱効率が33%に過ぎず効率の悪い蒸気機関で、生命体に圧倒的に危険な核分裂生成物を出す。出力100万キロワットの原発で毎日燃やすウランの量は3キロで、広島原爆(核分裂したウランは800グラム)3~4発分。また、原発は冷やし続けないと壊れるが、300万キロワットの発熱量のうち21万キロワットは核分裂生成物から生じる「崩壊熱」で、原発を停止しても止められない。日本では66年の東海発電所の営業運転開始から今日まで広島原爆110万発分の核分裂生成物を生み出した。事故がなくても原発は悲惨なのだ。

■除染とがれき処理

政府は汚染地に人々が戻れるかのような幻想を与える「除染」という言葉を使っているが、放射能は人間がどんなに手を加えても消せず、放射性物質は無毒化できない。できるのは汚れを移動させる「移染」だ。もう戻れないのだと説明し、生活を補償すべきだ。

私が最も訴えたいのは、事故に何の責任もない子供たちを守ることだ。校庭など子供が集中的に過ごす場所の土は必ず取り除き、東電の敷地にお返しするのが筋だ。

政府はがれきの広域処理で、各自治体に、現行の焼却施設で燃やしたうえで猛烈な放射能の塊となる焼却灰を処分させようとしている。放射能は隔離し閉じ込めるという原則に反する。汚染地に専用の焼却施設を作って処理するべきだ。だが、政府の無策の結果、福島を中心とした汚染地にがれきが取り残されたまま、現在も子供たちは被曝を続けている。もはや子供全体の被曝をどう減らすかしか選択の道はなく、全国の自治体が引き受けるしかないだろう。

それには二つの条件がある。一つは放射性物質が外に出ないフィルターなど特殊な装置必ず増設すること。もう一つは、焼却灰は各自治体が勝手に埋めるのではなく、東電に返すこと。福島第1原発の事故処理には膨大なコンクリートが必要で、その部材にすればいい。

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まつとしさんへ

まつとしさん。コメントをありがとうございます。
ご紹介いただいた記事を拝見させていただきました。

田中正造氏の言葉は、以前…拙ブログにアップした
坂本龍一氏の動画の中でも紹介されていたので存じていましたが…

http://stopatomicenergy.blog59.fc2.com/blog-entry-276.html

勝海舟の言葉は知りませんでした。

「小出さんの言葉は、すべてが心に突き刺さりますね」
本当ですね。私も同感です。
たとえ事故があろうとなかろうと、大量の放射性物質を作り出し、
未来の子孫にまで禍根を残す原発など必要ありません。
一日でも早く「完全撤退」を成し遂げたいですね。

ありがとうございました。合掌

事故がなくても原発は悲惨

まつとしです。こんばんは。 小出さんの言葉は、すべてが心に突き刺さりますね。特に具体的数字を挙げながら、結論は「事故がなくても原発は悲惨なのだ。」 これは、原発の現場で放射能を浴びながら働く人にとっても、核のごみを未来まで押し付けられた子孫にとっても当てはまる。ここまで原発を許してきた大人のひとりとして、痛切に責任を感じます。
数日前の天声人語で
http://www.asahi.com/paper/column20120328.html
身にしみる言葉を知りました。勝海舟と田中正造。 公害問題と戦った原点ともいえる田中正造の言葉「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」  彼が原発列島をみたら何というだろう。。。。
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