原発のない社会をめざして 「規制庁法案」急進展の舞台裏 古賀茂明

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「規制庁法案」急進展の舞台裏 古賀茂明

少し古い記事で恐縮ですが、週刊現代に連載されている…元経産官僚の古賀茂明氏のコラムに、いま騒がれている原子力規制庁の設立についての裏話がありました。
実際、ほぼ古賀氏の予測通りの展開になり、規制庁の親分は原子力ムラの中から決まりました。そして…政府も経産省も、脱原発依存などというのはまったく口だけだったということがハッキリ証明されたのです。
以下は転載です。






【「規制庁法案」急進展の舞台裏 古賀茂明】
週刊現代 6月16日号

5月30日、いわゆる4大臣会合で大飯原発再稼働が事実上決まった。一方、原子力規制庁設置法案の審議も急ピッチで進んでいる。この動きの中で、崩壊すると信じられていた原子力安全神話と原子力村がゾンビのように蘇りつつあることがはっきりしてきた。

原子力規制庁法案の審議開始とともに流れて来たのは、こんなに重要な法案がわずか十数時間の審議で参考人も呼ばずに衆議院を通る見込みという情報だ。2月の国会提出後ずっと店晒しになっていたのに何故こんな急展開になっているのか。

その決定的要因になっているのが、海江田万里経産相、枝野幸男官房長官、菅直人首相(いずれも当時)の「原発責任大臣トリオ」参考人聴取などで一躍脚光を浴びている国会の事故調査委員会(黒川清委員長)の存在だ。国会事故調は6月中に報告書をまとめる予定だが、原子力村から見るとかなり厳しい内容になることがわかってきた。とりわけ、新たに作られる原子力規制庁を、完全に国際標準に合致した、真に独立した規制機関にすべきだと強く提案する見通しなのだ。

全職員の出身省庁への「完全ノーリターン」ルールの設定、民間人出身職員も原子力村の企業への再就職禁止、国際標準の安全規制を実施するために外国人を含めて真に能力があり独立して安全規制を実施できる職員のみの採用など抜本的な改革を迫られる。そんなことになったら、今審議している規制庁案では全く不十分となるのは必至。真の安全規制が実施され、日本の原発は一つも動かせなくなってしまうだろう。

そこで、報告書が出る前に何としても法案を通してしまいたいという原子力村の意向を受けて、民主党と自民党の守旧派さらに公明党まで入って修正の協議が行われている。これを支えるのは、もちろん経産官僚だ。彼らの狙いは、原子力安全・保安院の大半の職員を平行移動させた形だけの原子力規制庁を作ること。その後、短期間で「新たな」安全基準を作り、「新」規制機関による「新」基準に基づいた「完璧」な安全審査というお墨付きを与えて、原発全基再稼働に突き進もうという企みである。

30日に開かれた関西広域連合の会議に出席した細野豪志原発担当大臣の言葉を聞いて驚いた。細野氏は、大飯原発再稼働の前提となる安全基準を「暫定的」なものと認めたからだ。国の再稼働方針は覆らないという前提で、橋下徹大阪市長が、安全の判断が完全でないなら動かす場合でも時限的なものにすべきだと発言したのを上手く利用して、「安全基準が完全でないと認める代わりに再稼働を実現する」という道を選んだのだ。そして、「新たな」規制庁が「新たな」基準で判断して、安全ではないとなれば運転停止もあり得るということまで認めた。

これまでは、新規制庁が甘い判断をしてくれる保証はなかったが、ここに来て、自分達の思い通りになる新規制庁が誕生する見通しが立ったので、思い切って方針転換したのであろう。

これでは、規制庁設置法案の国会通過から10日前後で出るであろう国会事故調の報告書はいったい何の意味があるのか。自分で作った組織の存在意義を否定する国会は、自らの存在意義も否定してしまうことになるのではないか。

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Re: No title

○○○○さん、ありがとうございます。

「それと,火山列島日本に向いているのは,地熱発電でしょう.また,電気だけではなく,例えば冬の雪を夏に利用するとか,身近なところでは緑のカーテンとか,考えれば,電気に頼らなくても,地方活性化につながる新しいアイデア,技術がどんどん出てくると思います.これらは身近にあるので,子供たちの環境教育・科学教育にもなります. 原発一辺倒がそれを阻止しているのは極めて残念です.」

本当ですよね。いくらでもやり方はあるというのに、自分たちの利権を守るためにデマを流し邪魔をして、いい加減にそういう体質を改めさせないと、この国の未来は見えてこないですよね。
ありがとうございました。合掌

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まつとしさんへ

まつとしさん、いつも素晴らしいご意見をありがとうございます。

「日本のエネルギー源として原発が間違った選択であるし、別の道があることを示しています。電力会社も、現在の利益より長期の利益を考えるべきです」
本当におっしゃる通りだと思います。

私は、ソーラーや風力も大事ですが、個人的には…木質バイオマス発電をもっと推進してほしいと思っています。
高度成長期の時代、短期的にカネになるということで…片っ端から原生林を切り倒し、スギばかりが植林された日本の山は完全に死んでしまっています。
落葉樹のブナなどは、一本で約2トンの水を貯めることが知られていますが、落ち葉を積もらせないスギ林は、治水対策的に見ても最悪のオプションです。
しかも、手入れをきちんとしていれば別ですが、放置され密集して根も浅くなってしまっているスギ林は、先日の九州の被害が物語っているように、少々の雨にも堪えられずすぐに山崩れを起こしてしまうのです。

まずは、国有林の間伐をしっかり行って山をきちんと整備して、その木材を使って発電を行うべきでしょう。
そうすれば、エネルギー問題(の一部)と治水問題を一挙に解決することができるので一石二鳥です。
しかも…木は生長過程でCo2を吸収するので、それを燃やしても温暖化に貢献したとは見なされませんから、京都議定書うんぬんの問題もクリアーしています。(花粉症対策にもなりますから、私が思っている以上に経済効果は高いかもしれません。)

これは一例ですが、優れた日本人が知恵と工夫をきちんと使えば、私は原発などという非人道的なものはすぐにでもなくせるはずだと思っています。それができないのは…まさしく、まつとしさんがおっしゃるような短期的なカネや地位への執着が原因で、そこはもっと追及されなければならないでしょう。

「次の衆議院選挙では、候補者全員に、日本のエネルギー政策についてアンケートをとりましょう」
賛成です。私もその時が近づいてきたら、原発推進議員のリストを作ろうと思っています。
ついでに…原発関連企業のリストも作って、その企業の不買運動なども呼び掛けていくのも面白そうですね。

最後のご意見もまったく同感なのですが、もしまつとしさんがよろしければ…
コメントの全文を拙ブログの記事として紹介させていただいてもよろしいでしょうか?
ありがとうございました。合掌

脱原発への道

まつとしです。こんばんは。暑いですね~。

 今人類は、短~長期的にみて、主にふたつの大きな環境的危機に立たされていると思います。ひとつは、化石燃料の大量使用による地球温暖化、これは既に20年以上前から指摘され、数多くの研究や国際会議を通じての議論が戦わされてきましたが、いまだに最大の(人類が制御しうる)温暖化ガス、CO2削減の道筋は見えてません。もうひとつは、原子力の利用による、事故、テロ、そして使用済み放射性廃棄物の処理問題です。特に、世界有数の地震国である日本では、地震災害による原発事故の危険性が高いことはいうまでもありません。そして、こちらは、地球温暖化よりも短期的な危険性が、特に日本では高いわけです。世界には、安定なプレートに位置し、地震の危険が少ない国もありますが、テロや人為的ミスによる事故の危険は同じです。
 なぜ、このような地球人類そして生態系を破壊するようなリスクに対して人類が立ち向かえないのか? それは、我々の世代の、もっと狭く云えば自分自身の経済的や地位に執着する欲望です。特にCO2排出が多い、また多くの原発や核兵器を有する先進国は、十分豊かであるにも関わらず、飽くことなき経済成長を求めています。そうしないと国際競争に負け、今より貧しくなることを恐れているからです。特に政治家は、経済力が豊かな財界(日本の原発では、特に電力会社)から多くの支援を受けており、その支援を失い、次の選挙で落選することを最も恐れているからです。人間の幸福は、金や地位でないことは明らかです。しかし、我々は悲しいことにこれらに執着します。
 経済力の強い人々や組織が、自分たちの欲望を優先している限り、日本の未来はないし、地球の未来も危ういことはあきらかです。
 
 日本国民の多くは、3.11で原発の危うさを体験し、そして科学者でなくても直感的に、これには頼れない、と気付いています。特に子供を生み、育てる主体となる女性の意識は高いし、正しい直感だと信じています。原発の地元では、原発なしでは暮らせない、そうさせられてしまった、という現状はありますけど、それは別の対策で何とかすべき問題です。原発推進派は、感情的、と批判しますが、しばしば直感は楽観的科学予測(原発神話に繋がった)よりも正しいものです。客観的な科学的・経済的分析も、日本のエネルギー源として原発が間違った選択であるし、別の道があることを示しています。電力会社も、現在の利益より長期の利益を考えるべきです。

 次の衆議院選挙では、候補者全員に、日本のエネルギー政策についてアンケートをとりましょう。そして、それをWebで公開しましょう。マスメディアに載せましょう。回答を拒否する人は、日本と地球の未来を考えない人です。その人達には絶対に投票しない、という国民運動をやりましょう。そして、本当に日本と地球の次の、次の次の世代まで考えて、行動できる代表を国会に送り込みましょう。それが、有権者のできる最もパワフルな運動である、と思います。現在のデモで示されている意志を持続させ、国政を抜本的に変えない限り、「原子力ムラ」の支配を崩すことはできないと思います。また我々は、幸せな未来は、経済的成長だけを追い求めていては決して開けてこないことに気付くべきです。

長文で申し訳ありません。最後に、私の心配することは、原発を止めただけでは我々の責任を果たしたことにならないということです。止めた原発には大量の核燃料があり、更に放射性廃棄物や建物(原発自体)を長い年月をかけて安全に廃炉にする必要がある、ということです。そのためにも長期にわたって原子力工学は必要だし、そのためにも若い技術者を育てていく責任が国(我々)と電力会社にはある、ということです。

彼岸花さんへ

彼岸花さん、こんにちは。
野田という人は、本当に何を考えているんでしょうかね?
官僚と経団連のイエスマンとして、政治家としてのプライドもなく、
言われるがままにアレコレ決めて、気付いたら自分の党を潰してた(笑)

最初から覚悟の上でやっていた?…いやいや、それはないな!
こんなことになるとは思ってもいなかったけど、もう後へは引けなくなっちゃった?
…っていうところなんですかね?

確かに…オリンピックの間に、また愚かなことをコソッとやりそうですねぇ(笑)
もう、空き巣とか火事場泥棒のような姑息さですねっ!
でも…手口はすっかりばれちゃっているし、これだけ国民の怒りに火をつけてしまいましたから、
彼らが簡単に考えているほどうまくはいかないんじゃないですかね?

逆に言えば、これだけごり押しで突き進むのは、彼らにもものすごい危機感があって、
なりふり構っていられない…という一面もあるのでは?
そして、やけくそみたいなやり方は…大抵はうまくいかないと思うので、
私は、わりかし楽観的な見方をしているんですよ。ちょっと甘いかな?

どのみち、2・5兆円産業を潰そうとしているのですから、そう簡単にはいかないでしょう。
私は、男のくせに案外執念深いほうなので(笑)、淡々としつこく怒り続けていこうと思っています。

明日は国会包囲に行きたかったのですが、残念ながら仕事で行けません。
たぶん暑いと思いますので、気をつけて行かれてくださいね~。
こちらこそ、いつも励ましていただいてありがとうございます。合掌

No title

こんにちは。^^
私が何となくこの国にがっくりして、記事更新をさぼっている間に、
うみそら居士さんはこんなにたくさんの重要な記事を・・・!
ありがとうございます。
どこでコメント入れさせていただこうかと迷いましたが、私が一番
がっかりしているこの問題について、入れさせていただこうと思います。

本当に、野田政権のやり口は露骨ですね。国会事故調の報告自体にも
私はがっかりしたのですが、それが出る前に、こうした大事な法案を
通してしまう。原発の恐怖に今も覚える福島の人々のことも、
原発いらないという多くの国民の願いも、自党内での協議も、無視して、
野田総理とごく少数の閣僚と官僚が自民党公明党と結託して、
このような大事なことをそそくさと決めていってしまう。
民主主義の基本も踏みにじる、本当にひどい密室政治にこの国は
陥ってしまいました。

せめて新しくできる原子力規制委員会の人事がまともであってくれたら!と
お人よしにもかすかな願いを抱いていたのですが、委員長が田中俊一氏。
このひとは一見、自分たちがしでかしたことを反省したように見えますが、
除染に対する考えかたや、被曝量に対する甘さなど、規制委員会の長たる
見識はまったくないひとのように思えてなりません。
こんな人が委員会の長につく。しかもこれが決まってしまえば、総理でさえ
口出しできないほどの権限を持つ。
恐ろしい人事です。

私はこんなことがこの国ではまかり通るのか!と、がっくりしてしまっていました。
本当に、本当にひどい国です。
それに対して異議を唱える強い勢力もない中、国民がようやく目覚めて
声を上げ始めているけれど、間に合うのか!と、焦っています。
この1、2週間ほどが、本当に、この国の未来を決めてしまう!
それなのにちょうどタイミング悪く(原子力ムラにとってはタイミング良く)
オリンピックが始まってしまった。国民がそちらに気を取られている間に、
ほんとに取り返しのつかない決定が次から次へ行われてしまいそうで、
ほとんど私は恐怖しています。
本来ならば、素晴らしいスポーツの祭典を心から楽しんでいたでしょうに
避難先のどこで、あるいは避難できずに今も放射線を出し続ける
原発の地元で生きる人々が、どんな気持ちでこの祭典をご覧に
なっているだろう!と思うと、またふつふつと怒りがこみ上げて来ます。

人事の決定を覆すことは出来ないでしょうか。
せめて、明らかに原発に疑問を呈するひとが入っていればいいのですが、
こんなひどいこと・・・・・・もう絶句です!

でも、あきらめちゃいけませんね!
いつも勇気をありがとうございます。
明日は国会包囲のデモに行ってくるつもりです。
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海空居士

Author:海空居士
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心ある人達の連携で、なんとか危険な原発を止めましょう。どうぞよろしくお願いします。

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