原発のない社会をめざして 地震国らしい危機感を

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地震国らしい危機感を

仮に地震などほとんど起こらない国だったのだとしても、原発は危険な代物だと思いますが、ましてや…日本のように地震の巣のような国に、54基もの原発を建ててしまったというのは…到底正気の沙汰とは思えません。
そして、今までさんざん地震や津波による危険性を指摘されていたにもかかわらず、そういう声に耳を傾けない「原子力ムラ」の体質が、今回の福島の悲惨な事故を招いたわけです。
そして、経済のためにと…対策も不十分な大飯原発を平気で動かすところを見ると、そういう「原子力ムラ」の体質は今でもまったく変わっていないと思わざるを得ません。
東京新聞の社説に、非常にいい意見が載っていました。以下は転載です。







【地震国らしい危機感を】
東京新聞 2012年7月19日
  
やはり日本は地震の巣。北陸電力志賀原発(石川県)や関電大飯原発(福井県)などで、原発の真下や周辺を活断層が走る恐れが相次いで指摘されている。原発適地はいったい、あるのだろうか。

「典型的な活断層の特徴がある」。断層の断面図を見ただけで、複数の専門家が言い切った。 活断層とは、地面の奥が大きくずれた古い痕跡(断層)のうち、将来再び動く恐れがあるもので、いわば地震の卵である。

志賀原発1号機の原子炉は、その真上に置かれている。一九八八年に国から、設置許可が下りたときには、活断層ではないと、判断された。それが、当時の掘削調査資料を再検討しただけで百八十度覆されたのだ。

原発の立地を急ぎたい一心で、耐震性の判定が、いかにずさんになされてきたかがわかる。

原発の耐震安全指針では、活断層の真上に原子炉などの重要施設を建てることを禁じている。保安院の再調査で活断層が確認されれば、廃炉にするしかない。

大飯原発では、2号機と今月再稼働したばかりの3号機の間を南北に走る断層が、これまでの調査資料からは、活断層である恐れを否定できないとの指摘を受けた。

日本は、大地震の原因となる四枚のプレートが集中する世界有数の地震国である。それなのに、地震に対する危機意識が高いとは言い難かった。五十基もの原発が沖縄を除く全国に点在するのも、その表れだ。

ところが、これまで一貫して原発推進側だった保安院さえ、東日本大震災を経てようやく、地震の揺れの怖さには目覚めたようだ。

四月には、日本原電敦賀原発の直下を走る古い断層(破砕帯)が、原発敷地内ある活断層に連動して動く恐れが浮上した。関電美浜原発、北海道電力泊原発なども、直下や周囲の断層が活動する危険を指摘されている。

危険を抱えたまま、断層調査の実施をまたずに大飯原発は再起動を急いだ。過去に学ばず、自然に背く愚行ではないか。 

私たちは地震国日本の特殊性を考えて、全原発で断層の調査を急ぐべきだと訴えてきた(四月二十六日社説)。繰り返す。国内に大地震の恐れが全くない場所などない。綿密な調査が進めば、多くの活断層の存在が明るみに出るはずだ。直下、あるいは連動の恐れがある場所に活断層が見つかれば、現状の対策では動かせない。

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