原発のない社会をめざして 許容範囲を超えた原発のリスク管理

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

許容範囲を超えた原発のリスク管理

今回は…経済評論家の大前研一氏の意見をご紹介しましょう。






「許容範囲を超えた原発のリスク管理」
大前研一

なぜ十分なリスク管理がなされなかったのか?本来ならエンジニアは、あらゆるケースを想定し、何系統もの電源や冷却手段を用意しておかねばならなかった。福島第一原発では5系統もの非常用冷却システムを考えてはいたが、それらすべてが電源を必要とするにもかかわらず、電源は3系統あるから万全、としたところで思考が停止していた。スリーマイル島原発事故で想定通りに機能した格納容器という「最終砦」に安住していた、といわれても仕方がないだろう。

また、この問題ではコストや利便性と安全性という側面も見逃せない。コストや利便性のために原子炉6基を同じ場所に造り、貯蔵プールに新・旧の燃料棒を一緒に入れておいたことが被害をより深刻かつ複雑なものとしてしまった。ならば確率論からはゼロに等しい事故の可能性まで考えて設計すべきだったかというと、それは現実的に難しい。確率を無視したテクノロジーは無限に高価になるからだ。
低価格車のエアバッグが運転席と助手席の前面にしか標準装備されていないように、安全性はコストとのトレードオフ(一方を追求すれば他方を犠牲にせざるをえないという二律背反の関係)であり、絶対に乗員が怪我をしない車を作ろうとすれば、戦車のようなものになってしまう。

(中略)

誤解を恐れずにいうと、これまで事故には「ありがたい」一面もあると信じてきた。事故が起きるたびに改善点が浮き彫りになり、それを克服していくことでいっそう安全性が高まるからだ。
しかし、今回のように周辺数十キロの住民に危害を加える恐れがある巨大テクノロジーの場合、もはやそういう楽観論は当てはまらないことが明々白々となった。福島第一原発事故を、東京電力と日本の原子力政策の問題だけに矮小化させることなく、「現場の知恵」に耳を傾けながら人類とテクノロジーの関係を抜本的に考え直す契機とすることが求められているのではないだろうか。

人気ブログランキングへ
↑原発を止めたい方 クリックをお願いします↑
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

海空居士

Author:海空居士
当ブログはリンクフリーです。トラックバックや転載等もご自由に。
コメントも大歓迎です。興味深い情報があれば教えてくださるとありがたいです。
ツイッターもやっています。フォローやリツイートもしてくださったら嬉しいです。
心ある人達の連携で、なんとか危険な原発を止めましょう。どうぞよろしくお願いします。

カウンター
カテゴリ
最新記事
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新コメント
月別アーカイブ
原発関係リンク
お世話になっているサイト
最新トラックバック
ツイッター
RSSリンクの表示
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。